笈入建志さんの偏愛を感じる4冊

 名物書店員、「千駄木 往来堂書店」店長の笈入建志(おいり けんじ)さんが偏愛を感じる4冊を、うかがいしました。


嫌われ者への愛情に 人生訓を教えられる

『カラスの教科書』

「嫌われ者になりがちなカラスを、愛情たっぷりに語る。これを読めばあなたにとっての、町を共に生きる仲間が増えるはず。

 相手を理解しようとすることがまず大事と教えてくれる。差別するよりも、そのほうがきっと楽しい」(笈入さん)

『カラスの教科書』

松原 始
講談社文庫 720円

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2020.07.20(月)
Text=Etsuko Onodera
Photograph=Hirofumi Kamaya

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

偏愛のすすめ。

CREA 2020年6・7月合併号

好きなものがあるっていいよね
偏愛のすすめ。

特別定価840円

偏愛の対象は人それぞれ。愛するものと出合った人たちの言葉は、どれも純粋な喜びに満ちていて、耳を傾けているだけで幸せな気分にしてくれます。パンダに魔女っ子おもちゃ、脚付きの器にカツカレーの食べ方まで。マイワールドを謳歌する人々の“偏愛”を盛りだくさんでお届けします。気になる作品満載のBOOK in BOOK「愛してやまない映画とドラマ」も必見です。