◎殺人鬼映画の懐の深さに衝撃
ホラーに目覚めた幼少期。殺人鬼映画がビジュアルの面白さだけじゃないことも知った少年時代。
まずはオリジネイターから入るべし
『ハロウィン』
●ストーリー
1963年のハロウィンの夜。ひとりの少女が惨殺された。犯人は彼女の弟で、まだ6歳のマイケル。それから15年後、21歳になったマイケルは、白いマスクをかぶり、包丁片手に無差別殺人を繰り広げる。
「スラッシャーの殺し方大喜利的な面白さを楽しむためには、まずその“型”を作ったオリジネイターの作品を知る必要がある。
“マスクの殺人鬼もの”に関しては、この作品か、『悪魔のいけにえ』。ともに大喜利要素は少なく、スタイリッシュな作品」(R-指定さん)
『ハロウィン』
監督 ジョン・カーペンター
出演 ドナルド・プレザンス、ジェイミー・リー・カーティス、トニー・モラン
1978年
実在する殺人鬼は、真の恐怖を教えてくれる
『ヘンリー』
●ストーリー
300人以上の女性を殺し、米国犯罪史上にその名を轟かせるヘンリー・リー・ルーカス。友人たちとごく普通の暮らしを営みながら、思い立ったように殺人を繰り返す彼の異常性を静謐に綴る。
「これは実在した連続殺人鬼を題材にした実録もの。彼がこれといった動機もなく、友達と飯を食った帰りとかに人を殺す姿を観察するように描いていて、心底怖い。
“マスクの怪物”ではなく人間が人間を殺すんだという現実を思い知らされた作品」(R-指定さん)
『ヘンリー』
監督 ジョン・マクノートン
出演 マイケル・ルーカー
1986年
発売元 キングレコード
※「TSUTAYA」店頭および、映像配信サービス「TSUTAYA TV」で視聴可能
◎R-指定さんの「映画のおとも」
映画館ではハーフ&ハーフのポップコーンにコーラとメロンソーダのセットが定番。家で集中して観たいときはブラックコーヒーのみ。
心底好きといえる
プロが選ぶ傑作ドラマ&映画
2020.07.06(月)
Text=Keisuke Kagiwada
Illustrations=Miltata
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