●コームで髪をまっすぐに整えることが大事!

 高額なヘアアイテム。その効果を最大限に引き出すには、使いかたも大切です。

 先だって、取材先でハホニコのかたと偶然にも、お目にかかることがありました。そこで、うねり毛問題を訴えて解決策を相談したところ、「コームは使っていますか?」と聞かれました。

 いいトリートメントを使っていても、髪に均一になじませなければ、力を発揮しきれないかもというのです。

 なるほど!

 そして、なじませるためにはコームが有効とのこと。言われてみれば、美容院で髪を洗ってもらう時って、コームが使われていますよね。見たことはないですが、そういえば気配は感じていました。しかし、そこに意味があったとは!

「高品質のトリートメントは美容成分が多くて、高濃度です。効果的に浸透させるには、トリートメントの前に髪の水分をしっかりと絞り取り、その後、コームを使って成分を均一に届けるのが大切です。

 よりていねいにコームを使うなら、洗い流してタオルドライした後もコームを使って毛流れを整えましょう。髪が絡まったままドライヤーを当てたら、髪は傷んでしまいます。

 また、コームを使うことで、開いていたキューティクルが閉じて、より綺麗な髪になるんです」(ハホニコ広報・古賀さん)

 私の場合、髪が長いこともあり、トリートメント前に「髪の水分を絞り取ること」や、その後の「毛流れを整える」までは、もともと行っていました。ただし、手櫛で。

 そのため、トリートメントが行きわたっていたのは、おそらくは「耳から下の髪」のみ。その上の「毛が生えるところ」、特に頭頂部はノータッチでした。

 そして、私のうねり毛は頭頂部が中心です。そう考えると、髪にいいトリートメントを使っても、うねり毛部分に至らせることなく、流していたのかもしれません。

 では、改めてコームを使うトリートメント方法を書いておきましょう。

●正しいトリートメント方法

1:シャンプー後、優しく絞るようにして毛髪の水分を取る。

2:適量のトリートメントを手の平に広げる。

3:毛髪の中間~毛先のダメージ部分を中心にもみ込むように塗布する。

4:コームを使用し、毛髪の中間から毛先、根本から毛先の順で優しくコーミング。なお、頭皮には直接トリートメントはつけず、コームで根本までトリートメントを薄く伸ばすイメージで。※「根本」とは、頭皮から1~2センチ離したところまでを指す

5:コーミング後、毛髪を優しく握り込みトリートメントを浸透させる。

6:ぬめりがなくなるまで根本からしっかり流す。

 なお、使用するコームは、

「ロングのかたは絡みによるダメージを防ぐ為、目が粗いコームがおすすめ。ショートやミディアムは、トリートメントを均一に伸ばすことを重視したいので、少し細かめのものがいいでしょう。

 素材に指定はないですが、お風呂場での使用を考えるとプラスチックが無難でしょう」とのことでした。

 今回、方法を教わった後に、美容師さん数人にもコームを使うか質問したら、みなさま、「コームは大事です」と口を揃えて教えてくれました。

 これまでは、使うことのなかったコーム。今後はしっかりと使って、ていねいにケアしていこうと思いました。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2020.06.28(日)
文=にらさわあきこ
撮影=末永裕樹