#04 人間関係のドラマも圧巻

『東京、はじまる』
門井慶喜

 「江戸を、東京にする」「東京そのものを建築する」――。1854年生まれ、日本初の職業建築家となった辰野金吾は、いかなる思想のもとで東京のランドマークとなる建築の設計をおこなったのか?

 建築家が現場責任者も請け負わざるを得なかった時代ならではの、デタラメなエピソードの数々も面白すぎる。

 「働く女性たちが街を歩き始めた時、江戸は東京になったのだ……と実感させられます」

#05 未来の日本を舞台にした傑作SF小説

『タイタン』
野崎まど

 至高のAI「タイタン」により、社会が平和に保たれた未来。人類は「仕事」から解放され、自由を謳歌していた。

 心理学を趣味とする内匠成果(ないしょうせいか)の元に、世界でほんの一握りの「就労者」レインが訪れ、「仕事」を依頼する。それは、突如として機能不全に陥ったタイタンのカウンセリングだった――。

 「働くって何だ? をテーマにした、どこか懐かしい未来SFにして異色すぎるお仕事小説です」

 今回、本を選んでいただいたのは……

吉田大助
(よしだ だいすけ)

1977年、埼玉県生まれ。「CREA」をはじめ、「野性時代」「ダ・ヴィンチ」「小説新潮」「週刊SPA!」など、雑誌メディアを中心に書評や作家インタビューを行う。構成を務めた書籍に、指原莉乃『逆転力』などがある。