実力派アーティストの個展をチェック!
『ピーター・ドイグ展』
たとえばゴッホらの名画と映画のワンシーン、どこにでもある現代の光景の要素をミックスし、一枚の絵画に仕立ててしまう。そんな不思議な作品を生み出してきた作家の個展が開かれる。
東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』。ひどく客観的かと思えば親密さもあったり、不気味だけどロマンティックでもある作品群が、絵画の深淵を見せてくれる。
『ピーター・ドイグ展』
会場 東京国立近代美術館(東京・竹橋)
会期 ~2020年6月14日(日)【ただし新型コロナウイルスのため、2020年4月3日現在臨時休館中。開館案内は公式HPをご参照ください】
料金 一般1,700円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://peterdoig-2020.jp/
『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』
デンマーク生まれのオラファー・エリアソンは個展『ときに川は橋となる』を東京都現代美術館で開く。
写真や彫刻、空間全体を作品化する大掛かりなインスタレーションなど、さまざまな手法を用いて表現を続けてきた彼が今回テーマに据えたのは、世界のエネルギー問題と気候変動について。
アートを通して現代という時代・社会を考えるというのがどういうことか、シーンの最先端を走るアーティストが教えてくれる。
『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』
会場 東京都現代美術館(東京・清澄白河)
会期 ~2020年6月14日(日)【ただし新型コロナウィルスのため、2020年4月3日現在臨時休館中。開館案内は公式HPをご参照ください】
料金 一般1,400円(税込)ほか
電話番号 0460-5777-8600(ハローダイヤル)
https://www.mot-art-museum.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2020.04.06(月)
文=山内宏泰