PMS(月経前症候群)の症状が重い人は注意
自律神経は、外気温が高い時は、副交感神経が優位になり、熱を放出するため血管を拡張させる。
外の気温が低い時は、交感神経が優位になり、体内の熱を保持するために血管を収縮させるのだという。
「特に症状が出やすいのは、寒暖差が激しい3月、また5月のGWの気温が上がる時、梅雨入りや梅雨明け、エアコンを使用する時期にも症状が出やすいですね」
また、ホルモンバランスと自律神経は密接な関係があるので、PMS(月経前症候群)の症状が重い人は、天気の変動にも弱い場合が多い。
「患者さんを診ると、デスクワークの人は、天候に左右される症状が出やすいようです。パソコンなどの作業時間が長いと、姿勢も悪くなり、猫背気味で反り腰になる。骨格のゆがみがある人も、体が緊張状態にあるので自律神経が乱れがちになる人が多いのです」
いつでもどこでもできそうな簡単メンテナンスは、なんと耳。
「耳回りは、こりが溜まりやすい部分です。耳伸ばしは、軽く耳を引っ張って放すだけ(※)。緊張がほぐれ、耳や顔回りの血行がよくなります。頭痛でつらい、肩・首こりが気になる時に、1日何回もこまめに行いましょう。すっきりします」
(※) 頭痛、肩こりがすっきりする 耳伸ばしストレッチ
耳たぶの少し上を水平に引っ張り、5~10秒キープして離す。回繰り返した後に、両耳を前後上下に動かすのも効果的。
●教えてくれたのは…
久手堅 司(くでけん つかさ)先生
総合内科・神経内科専門医。せたがや内科・神経内科クリニック院長。東邦大学医学部医学科卒業。東邦大学医療センター大森病院などを経て、クリニックを開業。患者さんの診療を行ううちに天候と不調との関連に着目し、「気象病・天気病外来」や「寒暖差疲労外来」などを立ち上げる。
Column
CREA HEALTH
わたしの未来のカラダのために。
2020.04.06(月)
Text=Kaoko Saga(Lasant)