まずはチェック! 気象病のリスクは?

□ 雨天時に耳鳴りやめまいが起こることがある
□ 普段から肩こり、首こりがある
□ 乗り物酔いしやすい
□ 天気の変動があると頭が重くなり頭痛がする
□ 姿勢が悪く猫背気味、反り腰だ
□ パソコンやスマートフォンの使用時間が1日4時間以上
□ 季節の変わり目は、なんとなく体調が悪くなる
□ ストレッチやヨガなども含め、あまり運動習慣がない
□ 仕事や生活の中で精神的なストレスを感じている
□ 冷え性に悩んでいる
□ 歯科医で食いしばりや歯ぎしりなどを指摘される
□ 夏冬ともにエアコンが苦手

 当てはまるものが3つ以上あれば、気象病・天気病予備軍かも。


自律神経を整える生活を心がけて

 寒さと暖かさに揺れる三寒四温のこの季節。つらい花粉症シーズンとも重なり、なんとなく体調がすっきりしない……?

 「季節の変わり目や、天気が崩れる2日前から頭が重く、体が冷え、だるくなる。台風が近づいてくるとめまいや耳鳴りなどがする、気持ちが落ち着かない……。このような症状で悩まれ来院される方が年々増えています。特に昨年からの異常気象や、この冬の寒暖差が激しい環境のせいでしょう」と話す久手堅司先生。

 クリニックでは、気象病・天気病外来を設けている。ちなみに気象病“meteoropathy”は正式な病名ではないのだという。

「来院されるのは、20~40代の女性の方が約7割。1カ月に100人以上の方が来られます。めまいや頭痛、吐き気、冷え、肩・首こり、倦怠感、不安感などのさまざまな症状が出ます」

 季節の変わり目に、どうして体調を崩してしまうのだろう。

 「自律神経のバランスの乱れが大きな原因です。人間が生きていくために、外部環境に対応して、体内環境を適切な状態に保つ調整作業を主に担っているのが自律神経です。気圧や湿度、気温に対しても、自律神経が働いてくれています。

 寒暖差がプラスマイナス約7度以上(臨床上の目安)だと、体内を一定の状況にしようと自律神経が一生懸命働いてくれ、大量のエネルギーを消費します。結果、疲労が蓄積する寒暖差疲労になってしまい、さまざまな不調が起こると考えられます」

2020.04.06(月)
Text=Kaoko Saga(Lasant)

CREA 2020年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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