#Hotoke ga Ura
仏ヶ浦(青森県)

 青森県の仏ヶ浦の写真をはじめて見たのはいつだったか……。

「これ、セイシェルのアンス・スース・ダルジャン? え、日本にこんなところが!」

 セイシェル・ラディーグ島のアンス・スース・ダルジャンは巨大な花崗岩がどすん、どすんと転がり、かつてゴンドワナ大陸から分離した時にはじけ飛んだ大陸片を想像させるようなところです。

 仏ヶ浦は津軽海峡に面した下北半島の西北部、海抜100メートル級の岩壁や奇妙な形をした巨岩が約2~3キロメートルにわたって点在しています。

 今から約2000万年前、ユーラシア大陸から離れ、日本海によって分断された日本列島。

 その頃、青森県はまだ海の底でしたが、海底火山の活動によって、火山灰などが徐々に沈殿。海水に火山灰が反応して変色した緑色凝灰岩(グリーンタフ)の層も一部に形成されました。

 そして1000万年前頃から海底の隆起がはじまり、青森の地と共に初期の仏ヶ浦も地上に浮かびあがりました。

 ただ、仏ヶ浦を形作る凝灰岩はもろく、風雨や波で浸蝕され、世にも不思議な形に削られた岩の連なりが生まれたそうです。

2020.03.14(土)
文・撮影=古関千恵子