香港で最も美しいレストランで極上の広東料理を
ホテルのシグネチャーダイニングは、広東料理の「文華」。鳥籠を模した照明が照らす店内には、唐木のチェアや上品な紅色のクロスがしつらえられ、オリエンタルなムードたっぷり。窓の外に一望するのは、ヴィクトリア・ハーバーと香港島の高層ビル群。香港で最も美しいレストランと称されるここでは、ぜひ窓際の席を予約しておきたい。
文華で楽しめるのは、季節の野菜や新鮮な魚介類を使った伝統的な広東料理。ヘッド・シェフのマンシン・リー氏は、政府首脳や各国高官に料理を提供してきた経験の持ち主で、蟹と卵白のソースを添えた蒸しハタ、舌平目のブラックビーンソース炒めなど、数々の料理で賞を受賞している。
右:派手ではないけれど、上品なオリエンタルテイストの料理に、うっとり
シェフも一流の5つ星ホテルのダイニングというと、肩肘を張ってしまいがち。でも、このダイニングがしみじみいいなあと思うのは、見た目に奇をてらわず、口にしたときに「あ、おいしい」と思わせてくれるところ。そして、スマートだけれどどこか温かみがあって、過不足のないサービスが受けられること。このダイニングこそ、もっともマンダリン オリエンタル 香港らしい場所かもしれない。
photographs:Pian Pang(左、右ともに)
文華では、ランチタイムに飲茶も楽しめる。明るい陽射しが優しく差し込むオリエンタルな店内で、極上の点心と香り高いプーアル茶をいただくのは、なんとも優雅な時間だ。
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2012.12.24(月)