1963年、香港島最初のホテルとして誕生した「マンダリン オリエンタル 香港(オープン当時の名称は「ザ マンダリン」)」。このホテルならではの極上スパやダイニング、ラグジュアリーな客室は、香港の魅力を語るうえでは欠かすことができない。「いつかは宿泊してみたい」と思っているのなら、2013年こそ狙い目だ。旧正月にあたる2月初旬から、開業50周年を記念したさまざまなプロモーションがスタートする。

1960年代の建物とスタッフ。開業時は世界中のメディアを沸かせた、伝説のホテルでもある

 マンダリン オリエンタル 香港のダイニングは全部で10軒。それらダイニングも、来年はアニバーサリームード全開となる。1つ星のフレンチ「ピエール」には、ホテルが開業した1963年からインスピレーションを得たスペシャル料理が登場。1つ星の「ザ・マンダリン・バー&グリル」は、アメリカで話題を集めるセレブリティ・シェフのダニエル・ハム氏を招聘し、ランチとディナーで凄腕の逸品を披露する。

左:「ザ・マンダリン・バー&グリル」の一品。3月13~17日は、N.Y.のミシュラン3つ星レストラン「イレブン・マディソンパーク」で活躍するシェフ、ダニエル・ハム氏 の料理を楽しむことができる
右:芸術的なフレンチといえば、「ピエール」。アニバーサリーイヤーの2013年は、どんな料理が生まれるか楽しみだ

 このほか、男性専用の社交クラブとして1963年にオープンした「ザ・チネリー」(なんと90年代まで女人禁制だった)では 、3月中、英国料理と1963年産のポートワインを合わせたペアリング・ディナーを用意。シャンパンメーカーのクリュッグがアジアで唯一展開するプライベートダイニングの「THE KRUG ROOM」は、1963年をキーワードにした料理を。アフタヌーン・ティーが人気の「クリッパー・ラウンジ 」は、1960~70年代の貴重なモノクロ写真からインスピレーションを得たケーキ……などなど、アニバーサリーなメニューが続々登場する。

90年代まで女性の出入り禁止だった「ザ・チネリー」。隠れ家のような雰囲気と伝統のスタイルはそのままに、現在は女性も大歓迎 
photograph:Pian Pang

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2012.12.26(水)