擬音を使って、エピソードを話す

 では、どういう話題を選べば、スムーズに自分の気持ちを伝えられるのでしょうか。

 正解はずばり、「自分自身のエピソードや体験談を話す」です。

 「今回の台風、ゴーゴーと風がすごくて。夜、寝られなかったんですよ」

 「えー、それは大変ですね」

 「頑丈だと信じてたマンションなんですけど、今回ばかりはヒヤヒヤとしました」

 「うちも初めて防災リュックをつくりました。がらっと意識が変わりますよね」

 このように、台風の話題も自分が実際に体験したことにひもづけて話せば、グッと身近になります。そうすれば、「信じてた」「意識が変わった」と、自分の感情をありありと伝えることができるというわけ。

 この「ありありと」というのが重要で、「ゴーゴーと」「ヒヤヒヤ」など、擬音(オノマトペ)を使うのも効果的です。

 派手なエピソード、笑える体験談の必要はありません。ごくごく普通の話でOK。

 「体験したこと+感じた気持ち」をセットで話すようにすれば、相手との関係はみるみるうちに良好なものとなります。

 どこかで読んだような時事ネタではなく、自分のエピソードを話す。あなた自身が経験したことを話す。これが大切です。

one point

実際に体験したことは、気持ちを乗せやすい。

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五百田達成(いおた・たつなり)

作家・心理カウンセラー。 米国CCE, Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。
Twitter @ebisucareer