微妙な関係の人とも繰り広げなくてはいけない「雑談」。苦手に思っている人も多いはず。

 上手に雑談するためのちょっとしたコツを、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんの最新著書『超雑談力』からご紹介します。


Q 相手を褒めるときにはどうしたらいい?

「~だね」と気づいたことを指摘する → ×
「~で素敵ですね」と褒める → ○

 雑談とは、気持ちのやり取りですからまずは相手に関心を持つことが大事です。

 相手をよく見て、変化に気づく。それだけで相手はうれしいものです。

 ですが、その「気づき」をどう表現するかで明暗がわかれることも。

 たとえば次のような会話、よくありませんか?

「あ、○○さん。そのバッグ、新しいですね」

「え、うん。セールで安かったから買ったんだ」

「…………」

「…………」

 これはNGな雑談です。

 指摘された側からすれば、褒められているのかけなされているのかよくわからず、リアクションに困ります。

 よくぞ相手の新品バッグに気づいたわけですが、それが指摘で終わってしまっているのが残念なのです。

 こういう、「よく気づくけれど、言葉が足りないので、“怖い”と思われている人」は、少なくありません。

2020.02.15(土)
文=五百田達成