CREA WEB読者の皆様、こんにちは。新人美容研究家のにらさわあきこです。

 今回は、ボイトレで顔を美しくしようというお話です。

 正しい声の出し方や歌い方を練習することで、どんどん美人になってゆくと評判のレッスンがあるのです。

 そのレッスンの名は、「美顔ボイトレ」。体験して参りましたので、そのエッセンスとエクササイズをお伝えしようと思います。


声を響かせるのは“共鳴”

ボイス/フェイストレーナー鳥山真翔先生。
ボイス/フェイストレーナー鳥山真翔先生。

 鳥山真翔(まなと)先生は、ボイトレのレッスンを行ううちに、生徒たちがどんどん美しくなっていくので、美顔効果があると思い至り、メソッドを体系化。

 教室を開くと評判を呼び、今年2019年の春には、日本テレビの「マツコ会議」でも取り上げられました。

 しかし、どうして声を出すことで、美しい顔になれるのでしょうか?

 先生によると、「声を発するときに使う場所」に鍵があるのだとか。

 声帯で生まれた「声の元」をどの場所で響かせるかで、顔が違ってくるというのです。

 というのも、そもそも「声」とは「音」。

 そして、音とは、空気を振動させることにより、伝えられるものなのです。

音は「空洞」で響くから伝わる(鳥山真翔著『美顔ボイトレ」より引用)。
音は「空洞」で響くから伝わる(鳥山真翔著『美顔ボイトレ」より引用)。

 たとえば、太鼓をイメージして説明すると、打面に手を当ててたたくと「ぺんぺん」と乾いた音が出ますよね。あの音が「太鼓の音の元」とします。

 次に、打面から手を離すと、「ボーン」と大きく響きます。こうなって初めて、太鼓の音は音として周囲に伝わります。

 「音の元」が音として、周囲に伝わる状態になるには、空洞で「響かせる」必要があるのです。

声は鼻腔で響かせるのが正解(鳥山真翔著『美顔ボイトレ』より引用)。
声は鼻腔で響かせるのが正解(鳥山真翔著『美顔ボイトレ』より引用)。

 で、声の場合で考えてみると、声の元が生まれるのは喉の奥の「声帯」。

 それを音として周囲に伝えるには、「声帯で生まれた音の元」を「振動させる空洞」が必要です。 

 ここで2択なのですが、私のように、口から声を出しているつもりの人間は、声帯で生まれた「音の元」を主に「喉のあたり」で響かせています。

 一方、声楽家のような声のプロの方々は、主に「鼻腔」を響かせています。鼻腔のほうが喉周りの空洞よりも、スペースが大きくて、より大きく響くからです。

 美顔ボイトレのポイントは、「鼻腔で声を振動させる(=鼻腔共鳴)」を行えるようにすること。

 そのための方法が実にオリジナルで、かつ、美顔を実現するものなのです。

「鼻腔を共鳴させて声を出すと、表情筋が使われて、はつらつとした顔になります。一方、間違った発声法をしていると喉を痛めてしまいますし、表情筋もあまり使いません。すると、顔の血行が悪くなり、たるみやシワ、シミに直結していきます」(鳥山先生、以下・同)

 つまり、どこで声を響かせるかーー鼻腔か、それとも喉周りかで、声の美しさはもちろん、顔立ちや美貌さえも違ってくるのです。

2019.12.03(火)
文・写真=にらさわあきこ