“鼻腔共鳴”を
うまくする方法

 そこで、「美顔ボイトレ」の登場です。

 鼻腔共鳴させるための第一のポイントは、「発声するときに顎関節を動かさないこと」。

 そのために、あごを手で押さえて声を出す……というのが、美顔ボイトレのハウツーです。

 これが、本当に目からウロコで、考えた先生は凄いなあと、心の底から思いました。

あごを手で押さえて発声すると鼻腔を使いやすい。
あごを手で押さえて発声すると鼻腔を使いやすい。

 皆様もぜひ、写真のようにあごを手で押さえて、鼻腔を響かせるイメージで声を出してみてください。

 その後、声を出したまま、手を離してみると、「あ、声が下がった」と実感できるのではないでしょうか。

 下がったというのは、共鳴する位置が鼻腔から喉に移ったということです。ちなみに、同時に声も低くなる気がします。

 続いて、メソッドも一つ、ご紹介しておきましょう。

 表情筋をしっかり使えるようになるために下あごを押さえるトレーニングです。

指であごを押さえて「マ、メ、ミ、モ、ム」。あごの位置を下げずに、表情筋を使うのがポイント(「美顔ボイトレ」より引用)。
指であごを押さえて「マ、メ、ミ、モ、ム」。あごの位置を下げずに、表情筋を使うのがポイント(「美顔ボイトレ」より引用)。

 

 ① あごを下げないようにするため、歯を軽く嚙み合わせましょう
 ② 指で下あごを押さえて「マ、メ、ミ、モ、ム」と言いましょう

 下あごを押さえると、顔を下に展開できません。すると、口を開くには、口より上の筋肉を使うほかなくなり、自然と頬が使われるので、頬上げはもちろん、口角上げにつながります。

 そのうえで「鼻腔を使って」声を出そうとすると、目の空洞も使おうと体が動くので、目もぱっちり開くのです。

 実は、このメソッドは、先に申したTV番組「マツコ会議」でマツコさんも実践していて、短期間で効果を出したのでマツコさんも驚いていました。コツはシンプルで、とにかくあごを下げないようにすることです。

先生考案のエクササイズは秀逸です(右写真は鳥山真翔著『美顔ボイトレ』より引用)。
先生考案のエクササイズは秀逸です(右写真は鳥山真翔著『美顔ボイトレ』より引用)。

 メソッドを行おうとすると、自分の顔が動かないことに驚かされると思います。でも大丈夫! 美顔ボイトレを行いやすくするエクササイズもちゃんと考案されているのです。

 エクササイズやメソッドは、書籍や先生のレッスンはもちろん、ウェブ動画などでも紹介されています。気になる方は先生発信の情報をチェックするといいでしょう。

「美顔ボイトレ」
「美顔ボイトレ」

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2019.12.03(火)
文・写真=にらさわあきこ