塩尻のテロワールを感じる
おすすめワイン5本

 長野県出身で、長野ワインの販促、PRを手掛けるソムリエの花岡純也さんに、おすすめの塩尻産ワインベスト5を尋ねた。

国内外で長野ワインの販促に従事している、ソムリエ兼クルティエ(ワイン仲買人であり、鑑定、コンサルティングも行う人)の花岡純也さん。著書に『本当に旨い長野ワイン100』(成澤篤人との共著/イカロス出版)。

♯01 アルプス
“ミュゼ デュ ヴァン エトワール
塩尻ソーヴィニヨン・ブラン
(ナイトハーベスト)2018”

ソーヴィニヨン・ブランの特徴がしっかりと引き出された一本。2,500円。

 アルプスは1927年創業の老舗ワイナリー。高品質かつコストパフォース抜群のワインを提供。

 ワインに名付けられたMdV=ミュゼ ドゥ ヴァンは、フランス語で「ワインの博物館」の意。アルプスのフラッグシップとなるべく、原材料から醸造、熟成に至るまでとことんこだわっている。

 こちらの白ワインはナイトハーベスト(夜明け前収穫)により、通常より香り成分の豊富なソーヴィニヨン・ブランを使用。

 柑橘系の香り、シャープな酸味と豊かな果実味が特徴で、日本ワインコンクール 2019 金賞・部門最高賞受賞した。

♯02
井筒ワイン
“NAC マスカット・ベリーA
(遅摘み)2018”

完熟したイチゴのような甘い香りとソフトな酸味が好バランスな赤。2,400円。

 井筒ワインは、1933年創業の老舗。

 塩尻市で栽培、収穫したマスカット・ベリーA100%で醸造。

 収穫量を制限、収穫時期を遅らせることで果実の凝縮感を高め、華やかで濃厚な味わいに仕上げた自慢の一本。

 ワインに名付けられたNACとは、長野県原産地呼称管理委員会認定品のこと。長野県で収穫されたぶどうを長野県内で醸造し、厳しい審査に合格した確かな品質のワインだけがこの称号を得られる。

♯03
サンサンワイナリー
“サンサンエステート
柿沢シャルドネ 樽熟成 2016”

冷涼で風通しの良い塩尻市柿沢地区で栽培されるシャルドネを使用。3,000円。

 約4年前に立ち上がったばかりのサンサンワイナリー。

 柿沢市柿沢地区の標高840メートル超の自社農園で収穫したシャルドネを100%使用。

 8カ月間フレンチオークの樽で熟成させ、バニラ、バナナ、パッションフルーツの果実味を漂わせる。

 口当たりが柔らかく厚みのある味わいで、酸がキレイに際立つ一本だ。

サンサンワイナリー

https://sun-vision.or.jp/sunsunwinery/

♯04
Kidoワイナリー
“プライベートリザーヴ
ピノ・グリ 2017”

アロマティックな果実味が素晴らしい、日本のワインファン垂涎の一本。3,700円。

 日本ワインファンの間ではつとに有名な個人ワイナリー。

 ピノ・グリとは、ピノ・ノワールが突然変異で皮の色がピンク色になったもの。

 通常の白ワイン用ぶどうと比べて果実味が厚く、カリン、キンモクセイ、ハチミツなどの香りが口の中いっぱいに広がる。

 大地のミネラルを感じるバランスの良い酸味と旨み、甘さを感じさせるほどの豊かな果実味が楽しめる、長野県を代表するピノ・グリ。

#05
いにしぇの里葡萄酒
“シャルドネ インスパイア 2018”

料理人と醸造家という2つの顔を持つ生産者による注目の辛口白ワイン。3,300円。

 地元産ワインを扱う塩尻の「ブラッスリーのでvin」オーナーシェフの稲垣雅洋氏が、ワイン特区を活用して2016年にスタートさせた個人ワイナリー。

 「initie(イニシェ)」はフランス語で「はじまり」という意味をもつ。

 濃厚で穏やかな酸味と旨味、華やかな樽香と果実味を感じる辛口の白ワインだ。

いにしぇの里葡萄酒

https://www.facebook.com/inishe.no.sato/

 このほか塩尻産のワインは、各ワイナリーのオンランショップや、銀座NAGANOなどでも購入可能。世界を魅了するワインの実力をぜひ体感してほしい。

2019.11.04(月)
文=伊藤由紀