目指すは再生可能エネルギー100%
サステイナビリティでもトップ級
ヒュッゲを何より大切にして、ピースフルなライフスタイルを愛するデンマーク。サステイナビリティの取り組みでも、一歩先を行きます。
2017年には、消費電力のなんと40%以上を風力発電でまかなったといい、今後は2030年までに再生可能エネルギーの比率を50%にまで高めていくそうです。
さらに、2050年までに再生可能エネルギー100%を目指すといい、その目標は、国会議員179人中170人の賛成で決まったとか。サステイナビリティに対する意識の高さ、本気度がよくわかります。
最近、ニュースでしばしば見かけるキーワード「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」の達成度においても、デンマークは世界156カ国中2位。その結果、さまざまな分野でイノベーションも生まれているのです。
そのほか、デンマークといえば教育、医療、出産、介護などの社会福祉に関して政府の手厚い支援があり、その多くが無償であることも広く知られているところ。
それらが相対的貧困率の低さ(5.5%/2015年)につながっているともいわれます(ちなみに日本の相対的貧困率は15.7%)。
デンマークが幸せの国である理由。それは、ここまでみてきたようにさまざまな統計に現れています。でも、数字だけではなかなか実感できないのも事実。
そして、その一方で……、
・物価が高い
・消費税、所得税の高さは世界トップレベル
・夏が短い
・冬は朝8時くらいまで明るくならず、15時すぎには暗くなる
これもデンマークという国の一面です。
ハピネスハンターとして
幸せの国に2週間暮らしてみよう!
それでも、なぜデンマークは幸せの国であり続けるのでしょうか。そこでイケア・デンマークでは、その秘密を探るべく「ハピネスハンター」を世界中で募集しています。
典型的なデンマーク人のお家で過ごし、滞在中は給料をもらいながら(もちろん、そのなかから高い税金も払います)、ライフスタイルの専門家や未来学者の方と話し合ったり、国内ツアーに参加したり……。
このユニークな旅の実施は2019年9月を予定。2週間の体験のなかで、デンマーク人の幸せの秘密を探っていきます。
また、このハピネスハンティングの旅には、カメラクルーが同行。のちにミニドキュメンタリーにまとめられます。
なお、ハピネスハンターへの応募条件は以下の通りです。
【応募条件】
・英語で日常コミュニケーションのとれる方
・好奇心旺盛な方
・旅を通じて新しい人や文化に出会うのが好きな方
・18歳以上の方
・カメラやビデオの撮影対象になるのが気にならない、または好きな方
・幸せの秘訣を見つけたいと日ごろから思っている方
そして、ハピネスハンターには以下のものが提供されます。
【提供される条件】
・日本~デンマークの往復旅費
・コペンハーゲン滞在中の生活拠点
・2週間分の給料
・デンマークで過ごす2週間分の生活体験
・デンマーク人宅への訪問、デンマーク国内ツアー、講演への招待など
応募の締め切りは、2019年7月1日(月)。ハピネスハンターに選ばれた人には、イケア・デンマークから8月上旬に連絡がくるとのことです。
日々の暮らしのなかに見つかるハピネス。初めての街角で見つかるハピネス。いろんなハピネスに出会いながら、デンマークのお家で過ごす2週間。
ただ旅するだけでは見えてこない、幸せのヒントがきっといっぱい見つかることでしょう。
一生の思い出となるのはもちろんのこと、さまざまな出会い、発見が人生を変えるきっかけになるかもしれませんよ。
ハピネスハンター
応募ウェブサイト(英語のみ)
出典
・The World Happiness Report 2019/the United Nations Sustainable Development Solutions Network
・Public Spending on Education/OECD
・Social Expenditure database 2019/OECD
・Global Peace Index 2018/ The Institute for Economics and Peace
・2019 World Press Freedom Index / Reporters Without Borders
・自転車産業振興協会統計要覧43
・The World of Organic Agriculture (FiBL&IFOAM)
・SDG Index and Dashboards Report 2017
・Poverty rate/OECD Social and Welfare Statistics
2019.06.14(金)
文=矢野詔次郎