ミクソロジーカクテルの
奥深さと新しさに昇天
世界で活躍するトップバーテンダーを招く「Collaboration with Bartenders 2019」が、2019年5月15日(水)と16日(木)にブルガリ 東京レストランで開かれる。それに先立って、4月に行われた同イベントを取材した。
4月のゲストバーテンダーは、インド出身のサイ・チャラン・ハムサラ氏だった。
氏は、ヴェネズエラ産プレミアムラム“ディプロマティコ”が主催するカクテル大会「ワールドトーナメント」2015のチャンピオンで、現在はオーストラリアやニュージーランドで、“ディプロマティコ”のアンバサダーとして活躍している。
今回、サイ・チャラン・ハムサラ氏が、「ブルガリ 東京レストラン」のために作ったミクソロジーカクテルのすべてには“ディプロマティコ”が使われていた。
とくに人気が高かったのは「ロミオとジュリエット」というロマンチックな名前のカクテル。
“ディプロマティコ”、ラズベリー、イチゴ、シャンパンに氷を浮かべた爽やかな味。香りと味のバランスがよく、天にも昇るようなお味。
この満足感は、まるで一流の料理人による一皿をいただいたかのよう。
この他にも、梅酒、日本酒、マヌカハニーなど意欲的な素材で作られたカクテルがあり、すべてがアメージングだった。
ハムサラ氏によると、「3年連続、3回目の来日ですので、日本人に好まれる味は、経験上分かってきました。日本人はとてもハイボールが好きですよね? 今回は難しいと思いつつも、辛口の日本酒を取り入れてみたんですよ。私が住むオーストラリアでも、日本酒を使うカクテルを作っています」とのこと。
研ぎ澄まされた味覚で、世界各国の様々な材料を自由自在に選び、レシピの想像を膨らませる姿勢が魅力的だ。
この夜、「ブルガリ イル・バール」には、大人のカップルや女性の数人連れが集った。早めの時間から、ひとりカウンターでカクテルを楽しむかっこいい女性も印象的だった。
2019.05.12(日)
文=CREA WEB編集室