先進のエコツーリズムの
モデルケース

 リゾートがあるのは、12の島のうち、“オネタヒ”という小さな島。

 35棟のヴィラは広さ162平方メートル以上、ベッドルームとリビング、書斎のようなメディアルームにバスルームからなります。屋外にはプライベートなビーチエリアとやや小さめのプライベートプール、ガゼボ(オシャレなあずま屋)も。

 オールインクルーシブ制なので、出費を気にすることなく過ごせます。ちなみに、室内に用意されたウェルカムサービスは、この島のはちみつを使ったマカロンとルイナールのシャンパンです。

 ギー・マルタンがプロデュースするフレンチレストランや、ポリネシア様式のスパ、ウォータースポーツセンターなど、施設群はさすがのラインナップ。

 けれど、このリゾートのいちばんの個性は先進のエコツーリズムのモデルケースであることでしょう。

 たとえば、海洋深層水や太陽光、ココナッツオイルなど再生可能エネルギーでリゾートの電力をできる限りやりくり。生ごみは1日200キロを堆肥化してオーガニックガーデンに使い、雨水や井戸水はトイレやランドリーに利用する。

 こうしたサステイナブル・テクニックの研究と実践の様子は、エクスカーションの「グリーンツアー」で見学することができます。

 ちなみにザ・ブランドはゴールとして掲げていた米国の環境評議会によるLEED認証の最高位のプラチナをめでたく獲得しました。

2019.01.26(土)
文・撮影=古関千恵子