■リマ・ジタン
リマ・ジタン
1990年5月1日生まれ。レバノン人の父と台湾人の母を持つ。レバノン出身、台湾育ち。幼い頃から様々な文化環境での生活経験がある。中国語、フランス語、英語など数ヵ国語が堪能。16歳でモデルとしてデビュー。MVやCM出演を経て、旅行番組のMCとして活躍。2015年金鐘奨「旅行番組司会者賞」にノミネートされる。『台北暮色』が初の長編映画出演。この映画での演技が高く評価され、台北映画祭及び金馬奨で最優秀新人賞を受賞。音楽創作活動も精力的に行っている。
はじめての映画主演作で
監督が私の中から引き出したもの
はじめてホアン・シー監督とお会いしたとき、クールで少し変わっていると思いました。
約束してお会いしたのに、ただじっと私を見るだけで話をしません。とても居心地が悪かったのを覚えています(笑)。
でも、2回目にお会いしてじっくり話し合い、監督が色々な考えをもっていることもわかりましたし、監督が撮りたいものを理解しました。役柄も自分と似ていると思ったのであまり多くを考えずに出演を決めました。
ホアン・シー監督は、自由に演技をさせてくれました。何かを指導するわけではなく、背景にあるものを提示して、私の中から引き出してくれるようでした。
撮影中はとてもリラックスできました。ただ、ぼーっとするシーンがあったのですが、何も考えていないというシーンは演じるのが難しかったです(笑)。
大学はマスコミ学科でしたし、演技の訓練も受けたことがありません。女優になりたい気持ちはまったくなかったのです。大学卒業後、旅行番組のMCをしていて、今回の作品から声がかかりました。
もし、私の今回のお芝居が良いと思って下さったなら、役柄と自分がとても似ているためだと思います。ラッキーでした。女優は今後私が歩みたい道の一つになりました。
2018.11.03(土)
文=CREA WEB編集室