お客の要望を聞いて
次々に新しいパンを開発
パンは常時15~20種余り。石川県「食パンのtonton」の生地を取り寄せて使用しています。
「パンが好きであちこち出かけ、年間120店回って食べたこともあります。そんな中で知ったtontonさんの、卵・乳製品・白砂糖不使用の食パンがとてもおいしくて、毎年、わざわざ買いに行っていたほど。その生地を使えば、深夜や早朝に作業する必要がない。こねなくていいんです。子育て世代の女性だけでもおいしいパン作りができると考えました」と佐治さん。
お客の要望を聞いて、次々に新しいパンを開発。100種類にもなっているそう。
おやつにぴったりなのが、一番人気の「ふわチョコ」。表面はパリッ、中はふんわり。チョコの風味が口いっぱいに広がります。
「松原さんとこのあんパン」は、定評のある神戸市の「松原製餡所」の餡を使用。粒餡と生地のバランスが絶妙。上品な甘さです。
「シュガートップ」は、「100円で買える甘いパンがほしい」というリクエストに応えて誕生した商品。プレーンの他、抹茶、きなこもあります。ほんのり優しい甘みで、女子大生に人気だとか。
甘くないパンで人気があるのが「くるみゴロゴロ」。大きなクルミがいっぱい入っていて、コリコリした食感が楽しい。香ばしく、クセになる一品です。
「玄米パン」は、生地に玄米を加えた、柔らかで食べやすいパン。噛むうちに優しい甘みが広がります。あんバター、パインとクリームチーズなどをサンドしたり、卵やツナのサンドイッチにしたりすることも。
「玄米塩バター」は、フランス産発酵バターを包み込み、表面にゲランドの塩をパラリ。玄米パンと同じ生地ですが、バターの風味で全く異なる印象。カリッとした食感も楽しい。
シュレッドチーズを使ったパンも色々な種類があります。生地は玄米入り。シンプルな「玄米チーズ」は、ふんわりしていますが、もちゃっとせず歯切れがいい。
ロースハムをくるくる巻いて入れた「ハムチーズ」、北海道産ジャガイモ、ベーコンをマヨネーズで和えて入れた「ポテチーズ」。マヨネーズで和えて塩、コショウで味付けたツナ入りの「ツナチーズ」。どれも旨みたっぷりで、小腹がすいた時にパクッと食べたくなる。
「カフェでは、パンはリベイクして(温め直し)召し上がっていただいています」
焼きたての香りを楽しみながら、ゆっくり過ごせます。
ソフトな食感で口溶けのよい食パンは、きめが細かいプレーンと、もっちり甘みが強い玄米入りの2種類。カフェでは、サンドイッチで味わえます。
「MIXサンドセット」は、注文があってから作られ、ふんわり、歯切れの良い生地のおいしさを堪能できます。
11時から14時までのランチタイムには「今週のSajipanランチ」、週替わりの「スープセット」も。
2018.09.30(日)
文・撮影=そおだよおこ