すべてが完璧なドリームハウスの内容とは?
 この眺望を探すのに、ボブさんのお父さんは10年かかったのだとか
この眺望を探すのに、ボブさんのお父さんは10年かかったのだとか
リジェストランドハウスの玄関を開けて一歩リビングへ入ると、はっと息をのむほどの絶景が待ち受けています。ダイヤモンドヘッド、ワイキキ、ホノルル空港と美しいパノラマが広がり、ベッドルーム、書斎、すべての部屋からも見られるように動線をラナイ(バルコニー)でつなぐという天才的な策略。憎い演出の連続でオシポフファンにならずにはいられない家です。
 開発で切り倒されたモンキーポッド(日立のCMでお馴染みのあの木と同じ種類)を使用した壁の渋いグレーがたまりません。オシポフは環境のことも意識していた建築家だったそう
開発で切り倒されたモンキーポッド(日立のCMでお馴染みのあの木と同じ種類)を使用した壁の渋いグレーがたまりません。オシポフは環境のことも意識していた建築家だったそう
ベッドルームにはオシポフと親交のあったイサムノグチの照明が飾られ、階下の書斎にはオリジナルのイームズのラウンジチェアが置かれています。まるでビリー・ワイルダーがさっきまで座っていたかのようにしっくりとそこにある感じ。
 モダニズム建築らしいピロティ
モダニズム建築らしいピロティ
ダイニングルームにはこれまた、家具オタクがよだれを出しそうなほど状態のよい、初期型ウィッシュボーンチェアが配置されています。50年代という時をそこに留めながら、こんなにかっこいい空間ってあるでしょうか? ドアの陰からコロンボが出てきそうな廊下、ポール・ニューマンが葉巻片手にビリヤードをしていそうな階下のオープンリビング。ひとつひとつがかっこよすぎる!
すべてがもう完璧なドリームハウス。この家にあこがれ、訪れる人はとても多く、私もその1人。
 真ん中がボブさん。「日々なにかしらこの家のどこかをメンテナンスしているよ」
真ん中がボブさん。「日々なにかしらこの家のどこかをメンテナンスしているよ」
そしてもう1人、代表的ファンは、この家で育ち、この家を昔のまま管理する、オーナーのボブ・リジェストランドさん。家の裏手にある小さなコテージを自分の住居にして、家を愛でる生活を送るボブさん。
はじめてお会いしたときに、私が「リジェストランドハウスはいままでもこれからも私のあこがれの家なんです」と言ったら「僕もだよ」とお答えくださいました。その表情は極上の笑顔でした。
The Liljestrand House
予約の上、一般見学も可能。予約はウエブサイトか電話にて。
URL www.theliljestrandhouse.com
見学の際は感謝の気持ちをこめて寄付をお願いします。
 
  Column
工藤まやのおもてなしハワイ
ハワイに暮らすお洒落コーディネーター工藤まやさんが、“おもてなし”の気持ちを込めて、ハワイの気持ちのよい空気感たっぷりの話題をお届けします。
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