エメラルドブルーの海を見渡すラグジュアリーなリゾートでマルガリータのグラスを傾け、紀元前からはじまる古代文明と激動の歴史の面影を求めて街へ出る。街の色を鮮やかに際立たせる強烈な陽射しを浴び、大いに食べて飲んでおしゃべりをして、盛大に歌い踊るのが大好きな人たちが暮らすメキシコ。

 日本の約5倍の面積をもつこの国の魅力を語る言葉は尽きず、何度訪れても新しい驚きが待っている。日本から太平洋の向こう側へ、アエロメヒコ航空のシートに身をあずければ、約13時間のフライトだ。

 アエロメヒコ航空の最新鋭機「ボーイング787ドリームライナー」は従来機に比べ、離発着時の耳の違和感、機内の空気清浄機能、空気の乾燥といった、長時間フライトの居心地を左右するさまざまな要因を改善。

 エコノミークラスは3-3-3の座席配列で、スライド式のシートを採用して従来よりも足元のスペースが広くなった。ビジネスクラスにおいては、180度のリクライニングと2メートルのフルフラットシートで快適なフライトを約束する。

 メキシコのフラッグキャリアであるアエロメヒコ航空は国内44都市という、メキシコ最大のネットワークをもつことも魅力だ。

 メキシコ東岸の人気リゾートカンクンへは毎日17便、メキシコ第2の都市グアダラハラへは17便、カラフルなコロニアル建築が立ち並ぶグアナファトにあるレオン空港へは6便というように、フライト数が多いから、日本からの乗り継ぎも自在だ。

 巨大な「テオティワカン遺跡」やラテンアメリカ最大級の聖堂といわれる「メトロポリタン大聖堂」、世界有数の規模を誇る「国立人類学博物館」など、メキシコ・シティだけでも見どころは満載だが、旅程が許すならばもうひとつ別のメキシコを体感しに、足をのばしてみたいものだ。

 たとえば、メキシコ・シティからメキシコ北西部のバハ・カリフォルニア半島南端のロスカボスへは約2時間半。乾燥地帯のカラリとした空気が気持ちいい、一大リゾート地だ。

 青い空に向かってニョキッと生えるサボテンの風景、ホエールウォッチングやサンセットクルーズといったマリンアクティビティにおいしいシーフード。内陸にあるメキシコ・シティでは体験できない、思い出深い日々が過ごせるだろう。

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 メキシコ・シティ以外の都市へ行くには乗り継ぎが心配……フライトが遅れて乗り継ぎ便に間に合わなかったらどうしよう、預け入れの荷物をどうすればいい? そんな悩みが頭に浮かぶかもしれないが、アエロメヒコ航空なら心配無用。

 日本–メキシコ・シティ間のフライトには日本語ができるスタッフが搭乗しているし、さらにバゲッジクレームエリアではロゴのついた赤いシャツを着た、日本語を話せるスタッフを見つけることができるからだ。

2018.07.30(月)
文・撮影=請川典子