オーガニックカカオが香る
甘さ控えめのチョコレート
![いろとりどりのチョコレートがショーケースにずらり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/4/-/img_348ce2b21cd89f2bc367b05678bb35ac110113.jpg)
メキシコ・シティの歴史地区にある「ケ ボ!」は、100%メキシコ産のオーガニックカカオを使ったチョコレート専門店、チョコラテリアだ。
チョコレートの材料、カカオの原産地はメキシコ南部のチアパス、オアハカ、タバスコの各州。カカオはマヤ・アステカの古代文明時代から栽培されてきた植物で、古くは儀式のなかでや健康のために飲用されていたという。
![「QUE BO!」とはスペイン語で「¡Que Bueno! (なんて素敵な!)」という意味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/-/img_3d196dfd1ddd5e12530c46ed3d31b7e971279.jpg)
ケ ボ!のオーナーでありチョコラティエのホセ・ラモン・カスティーヨさんは、チアパス州出身の両親のもと、1978年にメキシコ・シティで生まれた。
小さいころからの食いしん坊が高じてシェフをめざしてヨーロッパに渡ったところ、チョコレートのおいしさに目覚め、故郷メキシコがカカオの原産地であることを思い出したのだという。そして「メキシコの誇るカカオを世界に広めたい!」と心機一転、スペインとフランスで計9年間、チョコレート職人としての腕を磨いた。
ホセさんの作るチョコレートは、メキシコ産100%のもの。「メキシコは飲み物やお菓子がとにかく甘い、とよく言われますが、実はわたしは甘すぎるものは好きじゃないんです。だから、うちのチョコレートは甘さ控えめ」とホセさんは笑いながら言う。
右:左からパッションフルーツ、カフェデオジャ(シナモン入りのメキシコのコーヒー)、タマリンド。
ケ ボ!では、オーガニックカカオのみを厳選。ハイビスカスやマンゴーとチリといった、メキシコらしいフレーバーを含めて21種類のボンボンチョコを作っている。
「メキシコのカカオは、香りやあと味が強いと思うんです」とホセさん。そのカカオを活かしつつ、インスピレーションをはたらかせてさまざまなフレーバーとの組み合わせにチャレンジしてきた。
![ナッツやドライフルーツとのコンビネーションも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/-/img_9af8eb8504b4618d1c5667b25c2bf3e5108509.jpg)
![カフェスペースは12席ほど。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/-/img_ad8f6e850ae1a64a8504c8fff06a6c75331957.jpg)
![カカオニブも販売。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/-/img_91538f76c70ee958f4c4f3bf9acc3eba101460.jpg)
「みなさんにメキシコ産のチョコレートに親しんでもらいたいので、1粒24メキシコペソ(約140円)です」
賞味期限は商品にもよるが10日前後なので、日本へのお土産にしてもよさそうだ。現在メキシコ国内で4店舗を展開中。日本への出店計画を聞いてみたところ「ぜひ行きたいよ!」とのこと。ホセさんのメキシコ愛がいっぱい詰まったチョコレートを日本で買える日が待ち遠しい。
QUE BO! (ケ ボ!)
所在地 Isabel la Católica 30 Colonia Centro, C.D.M.X.
http://www.quebo.com.mx/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
悠久の時間をさまよう
メキシコへの旅
2018.07.16(月)
文・撮影=請川典子
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