新しい一日のはじまりを
メキシコ・ロスカボスで

東の空から昇る朝陽を眺めて「ああ、一日がはじまった!」と、心新たに思ったのはいつのこと? 新しい年を迎えて初日の出を見たときの、背筋がピンと伸びてなんだかやる気が盛り上がる、あの感じ。忙しい日常を送る人にこそ必要なのが、元旦の日の出を目にしたときの高揚した気分“やる気ダッシュ”に違いない。

メキシコの西側に位置するロスカボスでの滞在で目にする朝陽は、まさに仕事へのやる気をかき立てるものとなるだろう。

ロスカボス(Los Cabos)の地名は、スペイン語で岬・先端を意味する「cabo(カボ)」に冠詞「los」と複数形を表す「s」がついたもの。スペイン語由来のアメリカの地名ロサンゼルス(Los Angeles)が、冠詞「los」と天使を意味する名詞の複数形「ángeles」からできているのと同じだと考えると、その地理にピンとくるかもしれない。
ロスカボスはその名の通り、メキシコ西岸に伸びるバハ・カリフォルニア半島の先端にある。「カボ・サンルーカス」「サンホセ・デル・カボ」というふたつの街を総称したエリアで、世界に名だたるラグジュアリーホテルが立ち並ぶメキシコ屈指のリゾート地だ。

ここでは水平線を赤く染める太陽の光で目覚めたら、きっちり手をかけて作られたおいしい朝食を、のんびり時間をかけて食べるべし。毎日の気ぜわしい朝のことを思うとまるで夢のような時間だが、このドリーミーな時間こそがリゾートホテル滞在の醍醐味だ。

このリゾート滞在の夢時間を満喫するのに一役買うのが、リゾートホテルのオールインクルーシブという料金システムかもしれない。これは宿泊料金にリゾート内でのすべての食事代が含まれているというもので、朝食はもちろん朝に飲む一杯のフレッシュジュース、おやつ時間に食べるケーキ、ディナータイムのアルコール、すべてが追加料金なしに楽しむことができる。
このオールインクルーシブを採用する「ル ブラン スパリゾート ロスカボス」では、リゾート地で気分だけでなくお財布も開放的になり、チェックアウト時に思わず驚愕……といった過去の苦い経験を思い出す必要もない。1日3食の食事時間に、お財布を気にせず存分に心を解き放ってOKという安心感は、体験してみるとかなり嬉しいものなのだ。
右:朝いちばんで飲むグリーンジュースが身体に染みわたる。
Le Blanc Spa Resort Los Cabos
(ル ブラン スパリゾート ロスカボス)
所在地 Km. 18.4 Carretera Transpeninsular SJC-CSL, Lomas del Tule San José del Cabo, B.C.S.
https://www.leblancsparesorts.com/en/los-cabos
朝陽という自然の目覚まし時計で一日がはじまるロスカボスの楽しみは、なんといってもネイチャー体験。毎年12月中旬~4月中旬ころにかけては、クジラを身近に見ることができるホエールウォッチングが人気だ。
2018.06.11(月)
文・撮影=請川典子