それぞれのソロのステージが充実!

 また今回、印象的だったのは、メンバーそれぞれのソロステージだ。

 ベクヒョンとシウミンによる歌&ダンス対決が楽しい「Battle Scene」、カイの情感溢れるアーティスティックな踊りに圧倒される「I SEE YOU」、チャンヨルのピアノ伴奏をバックにD.O.がしっとり歌いあげる「For Life」、心優しいリーダー・スホのハンサムなセクシーさが全開となる「Play Boy」、チェンの見事なハイトーンボイスに聞き惚れる「Heaven」、普段は控えめな末っ子セフンのそこはかとない色気にハッとさせられる「GO」など、それぞれの個性を堪能できるのだが、実はこの日、最も驚かされたのはチャンヨルのラップソロ「手」だった。

 EXOメンバーとの絆を歌った詞には、彼の想いが率直に表現され、実際、ソウル公演では胸がいっぱいになり、嗚咽して歌いきれなかった日もあったというが、この日は風格さえ感じさせる仕上がりだったのではないだろうか。

 公演後、チャンヨル本人に直接「すごく良かったです」と伝えると、大きな目をびっくりしたようにさらに見開いて「有り難うございます」と返してくれるが、メンバー一の長身はどこか恥ずかしそうに縮んでしまっている。周りのメンバーは目尻を下げて、そんな彼を見つめている。ここまで成功したグループには珍しく、彼らを包む空気は穏やかで優しい。

 そんな彼らの個性が活かされているのが、ライブでも披露された日本オリジナルの新曲「Cosmic Railway」だ。

2018.02.07(水)
文=CREA編集部