寒さを乗り切る体温アップの冬に
一方、肩凝りや首筋の凝りなどをほとんどその場で癒やしてしまう不思議なボディオイルがある。
むくみや、冷えによるこわばりが気になる部分に塗ると、その場でポッと温かくなる。血流や炎症に働きかけるγ‐リノレン酸を豊富に含む稀少な発酵オイル、モルティエレラ油が血行を急速に良くしてくれるのだ。やわらかいハーブの香りもうれしい、うるおいのボディオイルとしても一級品。冬場は一人1本持って外出したい。
そして全身を心地よく温めるなら5本指のシルクソックスを。有名スタイリストが開発したもので、機能性とデザイン、素材すべてにこだわった名品。これを使い始めてから冷え体質が改善したという声も。
ユニークなのは5本指のソックスをシルクとウールで2枚重ね。その上にさらにすっぽりカバーをかけるような3枚目を重ねる“3枚履き”が、なんとも素晴らしい効果を発揮するのだ。
もちろん1枚でもオーケー。でも“3枚履き”も一度経験してほしい。夜寝る時に使うと睡眠の深さが違う。目覚めのさわやかさが違う。体が温まるってどういうことだかを教えてくれるソックスの傑作は、冬場、体温を上げたい人に。体温を上げると免疫力が高まるのは確か。ソックスだけで、肌色までピンク色になるのは不思議なくらい。
この冬は寒さを乗り切る体温アップの冬にしたい。
齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。近著に『されど“男”は愛おしい』(講談社)がある。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2018.01.24(水)
文=齋藤 薫
撮影=釜谷洋史