ルドルフ2世の
プライベート・ミュージアムを再現
かつて欧州では、ありとあらゆるものを蒐集しコレクションを形成することが富と権力の象徴と見なされ、王侯貴族は蒐集に夢中となった。
とりわけ16世紀末から17世紀初頭の神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、芸術作品はもとより科学機器や珍しい自然物までと、他を圧する活動を繰り広げた。彼のプライベート・ミュージアムを再現すべくコレクションの一部が集められた本展。まさに「驚異の部屋」の出現だ。
『神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展』
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
会期 2018年1月6日(土)~3月11日(日)
料金 一般 1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2018.01.18(木)
文=山内宏泰