ルドルフ2世の
プライベート・ミュージアムを再現

ルーラント・サーフェリー 《動物に音楽を奏でるオルフェウス》 1625年、油彩・キャンヴァス、プラハ国立美術館、チェコ共和国、The National Gallery in Prague

 かつて欧州では、ありとあらゆるものを蒐集しコレクションを形成することが富と権力の象徴と見なされ、王侯貴族は蒐集に夢中となった。

 とりわけ16世紀末から17世紀初頭の神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、芸術作品はもとより科学機器や珍しい自然物までと、他を圧する活動を繰り広げた。彼のプライベート・ミュージアムを再現すべくコレクションの一部が集められた本展。まさに「驚異の部屋」の出現だ。

『神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展』
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
会期 2018年1月6日(土)~3月11日(日) 
料金 一般 1,600円(税込)ほか 
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2018.01.18(木)
文=山内宏泰

CREA 2018年2・3月合併号
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この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2018年2・3月合併号

ひとりに優しい宿こそ、いい宿でした
楽しいひとり温泉。

定価780円

2017年2月号で大好評だった「ひとり温泉」特集が戻ってきました。あるスタッフはこの1年、ほかの旅取材をしていても「この近くに、ひとり温泉にいい宿はないだろうか?」とアンテナを張り巡らせていたそう。そんな日々の努力が実って、今年も、ほぼ新規の宿ばかり100軒以上ピックアップ。今年も保存版ができてしまった予感。