ファーバーカステル伯爵とケラ・ティルの来日を記念したイベント開催

「日本に来るのは楽しみだった」と揃って声を弾ませる、ファーバーカステル伯爵とケラ・ティル。

 色とりどりの鮮やかな色鉛筆が、世界中のアーティストたちにとってインスピレーションの源にもなっているファーバーカステルは、1761年にニュルンベルクで誕生したドイツを代表する高級筆記具ブランド。中でも「ファーバーカステル伯爵コレクション」は最上級のアイテムが揃っていて、新作を楽しみに待っている熱烈なファンが多い。

 重厚で通好みという印象のあった伯爵コレクションに、今年新しく加わったのがまったく新しい感覚のギロシェ カラーズ。ハッと目を惹く鮮やかな色の筆記具や小物でデスクまわりを鮮やかにカラーコーディネイトできるとあって、女性たちをはじめ、より幅広い層から大きな注目を集めている。

並べて見てるだけでもうっとりする彩りの美しい色鉛筆は、豊かな色彩表現を可能とした最高品質なものとして世界中のアーティストに愛されている。

 この新しいラインをプロデュースしたのが、現在37歳になる若き9代目、チャールズ・フォン・ファーバーカステル伯爵。その伯爵の初来日を記念して、銀座・伊東屋で「PLAY COLORS with Kera Till」と題した、1日限りのイベントが開催された。

 「文字を書く機会が少なくなっている今だからこそ、手書きのメッセージはより強く思いを伝えることができます。そして、贈ったカードを触れることで感動が伝わります。どうかペンを使って、書くことそのものを楽しんでいただきたい。そして、ペンやインクの色、デスクアクセサリーなどの色を選ぶことで、個性を表現していただきたいのです」と、ファーバーカステル伯爵。

 伯爵と一緒に来日したのは、ヴォーグやエルなどのファッション誌でも活躍する世界的人気イラストレーターのケラ・ティル。ファーバーカステルの長年の愛用者でもある彼女は、今年から伯爵コレクションのイメージヴィジュアルを担当している。

ギロシェ カラーズに上品でシックな新色発表

この11月に登場したバイオレット(写真)は、かの6代目ファーバーカステル伯爵の妻が好んだすみれ色を使い高貴なイメージを演出。万年筆とインク、ボールペンを中心に、ペンケース、ウォレット、リネン綴じノートでカラーコーディネイト。全6色。

 今年誕生したギロシェ カラーズは、高級感と軽やかさが感じられる新鮮なコレクション。ターコイズ、エレクトリックピンク、バーントオレンジという、思わず引き込まれそうになるほど鮮やかな3色が印象的。そしてこの11月からは、可憐で高貴なすみれをイメージしたバイオレット、少しビターな味わいの加わったオリーブグリーン、熟成感のあるコニャックという、ぐっとシックな新色3色が加わった。

 ギロシェとは、ヨーロッパの伝統的なモチーフである波縞模様のこと。万年筆やボールペンにジュエリーや銀細工で使われる技法を用い、1本1本職人の手によって美しい模様が施されている。そして、ペンケース、ウォレット、リネン綴じノートなどとカラーコーディネイトすることで、デスク回りがぐっと上品な雰囲気に。もちろん、男女問わずどんな世代にも対応できるので、気の利いたギフトにもおすすめだ。

レザーエレファントは色鉛筆を立てたりメモをはさんだりする皮革製のホルダー。

2017.12.06(水)
文=嵯峨崎文香
撮影=釜谷洋史