ケラ・ティルの愛らしいイラストが
生まれる様子を間近で

ケラがその場で描く、世界に1枚しかないオリジナルのイラストに来場者たちは興味津々!

 今回のイベントでとりわけ注目を集めたのが、ケラ・ティルによるイラストのデモンストレーション。会場には、彼女のイラストを楽しみに集まったファンがいっぱい。その前で彼女は、木軸の鉛筆をくるりと削って生まれた「削り破片」を何かに見立てたイラストを披露。鉛筆の削り破片は、たとえば開いた傘になったり、ふわりとしたスカートになったり、扇になったり、カップケーキになったり……。

鉛筆の「削り破片」を真っ白な画用紙に貼り付けたら、そこからはみるみるうちに創造性豊かなケラの世界が広がっていく。独自の世界観を持つケラの描写に伯爵も感心。

「もともと、鉛筆や色鉛筆、インクなどいろいろなものを組み合わせて描くのが好き。あるとき、ふと鉛筆を削ったあとのデスクを見ていたら、削り破片が魅力的な形に見えてきたの。これを使ってイラストにしたら面白いんじゃないかと思ってやってみたのがはじまり。何を描こうかと思って考えるのは、本当に楽しいんです」

 フレンドリーなケラは「何を描く?」と気さくに問いかけ、リクエストに応えて、繊細で可愛らしい作品を次々と描き上げてゆく。来場者たちは、そんな彼女の手元をじっと見つめて興味津々。新しいイラストが生まれるごとに可愛い!の声が上がったり、拍手が起きたり……。

 カステルワイナリーのスパークリングワインを片手に、ファーバーカステル伯爵家の紋章が入ったラデュレのマカロンをいただきながら、ケラがイラストを描く様子を間近に感じることのできた素敵なイベントの様子は、下の動画でチェックできる。もちろん、ファーバーカステル伯爵が紹介する伯爵コレクション、ギロシェ カラーズの魅力もじっくりご覧あれ!

「削り破片」をひらひらしたスカートに見立てた踊る少女のイラストは、ケラの代表的な作品。

楽しいイベントの様子は
こちらの動画でチェック!

チャールズ・フォン・ファーバーカステル伯爵
1980年、スイス生まれ。米国テキサス州の南メソジスト大学で経済・経営学を専攻し、コロンビア・ビジネススクールでMBAを取得。2009年からドイツの経営戦略コンサルティング会社でリテール関連プロジェクトを担当。2013年からファーバーカステルに勤務し、2015年から同社の高級筆記具部門の責任者を務める。

Kera Till(ケラ・ティル)
ミュンヘンとパリに拠点を持つ、ドイツ出身のファッションイラストレーター。ファッション雑誌や書籍で活躍するほか、ファッションブランド、化粧品ブランド、グルメなどのパッケージやショップデコレーションなども手掛ける。長年ファーバーカステルの画材を愛用しており、高品質で色彩豊かな色鉛筆、インクからインスピレーションを得て、独自の世界を描き出す。インスタグラムでは、彼女の暮らすヨーロッパの雰囲気に溢れたお洒落な作品を随時発信しているので、ぜひ覗いてみて。
https://www.instagram.com/keratill/

●お問い合わせ
ファーバーカステル 東京ミッドタウン

電話番号 03-5413-0300
http://www.graf-von-faber-castell.jp/

2017.12.06(水)
文=嵯峨崎文香
撮影=釜谷洋史