「水煎包(シュェイジィェンバオ)」

 小振りなサイズでもっと気軽に2個、3個と一気に食べられてしまいそうな「水煎包」は上海がルーツ。一説によると、冷えた肉まんを温めるために焼いてみたのがはじまりとか。大きな鉄鍋にぎっちりと並べられ、蓋を開けるとしっかりと焼き色のついた「水煎包」が香ばしい香りとともに現れ、いつみてもおおぉ! と歓声をあげそうになってしまいます。

 定番メニューは肉餡がたっぷりつまった「鮮肉」、ニラと春雨などが入った「韮菜」、キャベツ入りの「高麗菜」。大体ひとつ15元前後なので、まとめ買いしているお客さんの姿もよくみかけます。どれも比較的しっかり味がついていますが、醤油、辛いソースなどが置いてあるので、お好みでかけてからかぶりつきましょう。

◆お薦め店
「劉家水煎包」

多くの人で賑わっています。

 「水煎包」のおいしい店を台湾人に聞くとよくあがるのが「劉家水煎包」。お店の看板には30年の老舗の文字。学生街として賑わうMRT公館駅の食堂街に店を連ねます。

この看板をめざして。

 メニューは上記にある「鮮肉」「韮菜」「高麗菜」の3種類。どれもひとつ15元です。ガラスケースにぎっしりと並んでいますが、人気の店ということもあり回転がはやいので、いつも熱々の焼き立てが提供されます。

熱々をほおばる幸せといったら!

劉家水煎包
所在地 台北市中正區汀州路三段189號
交通 MRT公館駅4番出口より徒歩約5分
電話番号 02-2362-7826
営業時間 5:30~23:30
価格 鮮肉、韮菜、高麗菜 それぞれ15元

2017.10.11(水)
文・撮影=矢作晃之