vol.39_RMK
20周年を迎えたカラーメイクのパイオニア
新しい色遊びの提案とは?
今年20周年を迎えたRMK。1997年のデビューからずっと見てきて素敵な色とたくさん出合って個人的にも思い入れのあるブランド。日本の女性がメイクで「色」を使うようになったのはRMKの存在が大きいと思う。
2013年秋にメイクアップアーティストのKAORIさんがクリエイティブディレクターに就任。色の楽しさはさらに広がった。まつ毛の上下に別の色をオンするWエンドのカラーマスカラ、メタリックに輝くカラーライナーが若い世代に大ヒット。今では母娘2代の愛用者も多いそうでお母さん世代の吉田は「大人も遊べる!」と言いたい。RMK20周年の節目の年、クリエイターのKAORIさんは何を思い、どんな未来を見つめているのか。ご本人を直撃!
「RMKのクリエイションに着手して5年ほど経ちますが、自分の想いや信じることが形になって多くの方々に共感してもらえることが一番嬉しい。新しいものを生み出すって大変な作業で悩むこともありますけど、メイクイベントなどでお客様から元気をもらって頑張れる。物作りの面白さを感じるようになりましたね」とKAORIさん。こうした手応えがヒット作を生み出す原動力になっているのかも。
「20周年を機にブランドコンセプトも『カラークローゼット』に進化させました。その日の気分で洋服を選ぶようにメイクも自由に着替えてほしい。自分に似合う色を見つけて個性を輝かせるメイクを楽しんでほしいという思いを込めたもの。RMKのメイクアップのすべてを語るメッセージです」(KAORIさん)
この色は似合わないとか使えないとか、自分で決めているメイクの“殻”を取り払って! という思いがあったらしい。RMKの色のクオリティなら気軽に取っ払えるはず。微妙なトーンのお洒落で使いやすい色が揃い、それぞれの質感が絶妙。色の中に透明感や立体感が仕込まれているから塗るだけで目元や唇が際立つ。
「誰にでも簡単に使えるように色と質感は計算していますから。研究員と最も闘っているのがココ」(KAORIさん)
2017.08.25(金)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一