味覚を満足させ気分を高揚させる
ビール×中華の黄金ペアリング

 COEDOのクラフトビールに合わせた中華料理、その名も“クラフトチャイニーズ”を提供するのは、併設のレストラン「香麦-xiang mai-(シャンマイ)」。

 まずトライしたいのが、ビールに合わせて料理を提案してくれる「ビールペアリング」。今回は、爽やかなのど越しが夏らしい「COEDO 白」、薩摩芋を使ったCOEDOのシグネチャービール「COEDO 紅赤」に合う料理を考案してくれた。

COEDO 白×川越三元豚ヒレの黒酢の酢豚 1,200円(税抜)。

 「COEDO 白」と合わせたのは川越の三元豚。

 黒酢は、もち米ではなく小麦から作られたものを使用。ツンとせずまろやかな風味が、小麦のみで作られたビールの麦芽感とも好相性。付け合わせの野菜は川越産のものが中心。シェフ自らが仕入れた野菜は、クラフトビールの個性に負けない力強い味わいが特徴だ。

COEDO 紅赤×東松山 国分牧場のクラフトビーフ、広東風煮込み 1,380円(税抜)。

 赤みがかった琥珀色が美しい「COEDO 紅赤」は、上質の麦芽と川越の名産である薩摩芋から生まれた、COEDOのシグネチャービール。合わせるのは、COEDOビールの製造過程で出た麦芽のカスを食べて育った牛、「クラフトビーフ」。

 肉の表面を醤油でコーティングし一度揚げることで旨みを封じ込めた。醤油の香ばしさとオイスターソースの濃厚な風味が、紅赤の豊潤な味わいとよく合う。野菜は川越産のツルムラサキ。

もう一品。“シメ”として支持率ナンバーワンを誇る坦々麺も必食メニューのひとつ。そのほか、皮から手作りするという各種点心もビールによく合う。

 ビールに合わせて趣向を凝らした本格中華を創作するのは、KIHACHI China など名店で腕を揮ってきた、長瀬和雄(ながせかずお)シェフ。

 「醤(ジャン)を使う中華は、ビールの酵母や香りと好相性。中華料理は調理方法から味わいまで多種多様。クラフトビールの個性豊かな味わいごとにしっくりくる料理が、必ず見つかるのが面白いですね」。自らも“ビール党”という長瀬シェフ。ビールと中華のマッチングについて考えるのが楽しいのだそう。

手が空いていれば、シェフ自らビールを注いでくれる。

 今後は、ラボとタップルーム、レストランを備えたこの空間を使って、参加型のワークショップのほか、ビールをもっと身近に感じられるイベントや取り組みなどを計画しているとか。訪れるたびに新しいクラフトビール体験が待っている“ビールのラボ”を目指して、夏の昼下がりにでかけてみては。

●COEDO Craft Beer 1000 Labo(コエド クラフトビール・ワンサウザンド・ラボ)
●香麦-xiang mai-(シャンマイ)

所在地 埼玉県川越市福田59-1
電話番号 049-228-0800
営業時間 ランチ 11:00~15:00/ディナー 17:00~21:00、土日祝 11:00~21:00
定休日 月曜
http://www.coedobrewery.com/jp/craftbeer1000labo/
※ビールペアリングは要予約

●COEDOクラフトビール醸造所
所在地 埼玉県東松山市大谷1352
電話番号 0493-39-2828
http://www.coedobrewery.com/

2017.07.29(土)
文=吉村セイラ
撮影=佐藤 亘