イータリーで
至福のディナータイム

まだほのかに温かいパンをコールドプレス製法でつくられたオリーブオイルにひたして。シェフズ・テーブルはテーブルウェアも特製なのです。

 お料理は、スイカで包まれたカリフラワーのピューレに始まり、スープ、ナスとチーズの前菜、魚料理、肉料理、チーズ、デザートと続きます。それぞれ配膳される前に、お料理の説明とワインの解説があり、期待が高まります。

1品目は、薄切りスイカで包んだカリフラワーのピューレ。上に添えられた酢漬けのフェネルとの相性も抜群です。
左:バジルとグリーンピースのスープに、カリカリのチーズとサラミの塩気がアクセント。ミントのさわやかさも加わって、さまざまなフレーバーが感じられます。
右:まるでカボチャのような味わいのスモークしたナスが詰まったパスタ。パルメザンチーズと松の実、セージをあしらった美しい一品。
左:4品目は、ワイルドサーモンとキャビアの豪華な料理。サーモンの下にある緑色のソースには、なんと抹茶が。海外だからこそ巡り会える和食材の使い方に、抹茶の可能性を再発見。
右:リブ、そしてサーロインと異なる部位をゆっくりと調理した牛肉料理。パースニップのマッシュの甘みとの組み合わせが絶妙です。
たんなるチーズの盛り合わせも、イータリーならこんなに彩り豊かに。灰で包んで熟成したゴートチーズと、ほのかな甘さのビートは互いに引き立て合う相性。
ポーチドペアに異なる食感のビターチョコレート、アニスやシナモンの味も加わって、いろいろな味を同時に楽しめるデザート。

 3時間以上の時間をかけて、7つのお料理とワインが終わる頃には、お腹も心も大満足。

 いくつもの小さなお料理と、それに合わせたペアリングワインのセットは、最近のヨーロッパのレストランの流行でもありますが、このイータリーのシェフズ・テーブルのセット(サービス料別で100ユーロ)は、かなりお値打ち。特別な気分を味わえるおすすめのセットです。

この日に供されたワイン7種。ゆっくりたっぷり、全行程3時間のまさにスローフードでした。

 MSCメラビリアには、イータリーのレストランのほか、カジュアルにイートインや食材の購入もできるイータリーのフード・マーケットも。その日の気分によって使い分けられます。

イータリーのフード・マーケットはカジュアルな食事ができると同時に、食材を買い求めることもできる場所。イタリアの絶品生ハムは、ぜひお試しを。

【取材協力】
MSCクルーズ

http://www.msccruises.jp/