三重・菰野町に誕生した「アクアイグニス」は、100%かけ流しの天然温泉やカリスマたちが監修を手がけた美食などを堪能できる極上の温泉リゾート。この癒しとグルメの楽園にステイした最高の3日間をリポート。ついに最終日!

美味しすぎる朝食に食欲増!

「笠庵」での朝食は7:00~9:00まで利用できる。

 最終日の朝食は恵比寿の予約困難店「賛否両論」のオーナーシェフ笠原将弘さんが監修する「笠庵」で。朝食膳には焼魚、茶碗蒸しや煮物などが並び、ごはんと味噌汁はお代わりができる、といった見た目は典型的な“旅館の朝食”。

 しかし、ひと口いただいた瞬間にそのレベルの高さに驚かされた。鮭はふっくらと焼き上がり塩加減も絶妙、だしが沁みて優しい味わいの大根にはあられ生姜、がんもどきには蟹を入れるなど遊び心もある。

 秀逸なのは“ごはんのお供”。なんなら残してしまいそうな「鶏そぼろ」、「ちりめん山椒」、「梅おかか」の3点盛りが、ごはんをお代わりさせるとは予想もしなかった。どれも塩みに頼ることなく素材のうまみを十分に活かしているので、きっとお酒にも合うことだろう。これは厨房で手作りしているが、同じレシピで作ったものが「アクアイグニス」のショッピングエリアやオンラインショップで購入できる。

 さすがの朝食にすっかり長居してしまった。さて、帰り支度をしたら電車の時間までまだまだ「アクアイグニス」を満喫しよう。

2017.03.31(金)
文=高橋綾子
撮影=榎本麻美