西洋絵画が誇る「伝統の厚み」を見よ!

「Kurt Sleeping」1995 板に油彩 27.9×35.6cm Private Collection, New York (C)Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin

 肖像画は古くから西洋美術の一大テーマで、それは現在も変わらない。1990年代に本格的に制作を始めたエリザベス・ペイトンはこの伝統を正しく継ぐ。自身の友人からカート・コバーンやルートヴィヒ2世まで、さまざまな人物の姿をモチーフに多くの作品を生み出してきた。

 日本の美術館で初となる個展では、初期肖像画はもちろん、近年手がける風景画や静物画も含め、画業の全体像が明らかになる。

『エリザベス ペイトン:Still life 静/生』展
会場 原美術館(東京・品川)
会期 2017年1月21日(土)~5月7日(日)
料金 一般1,100円(税込)ほか
電話番号 03-3445-0651
http://www.haramuseum.or.jp/

2017.02.11(土)
文=山内宏泰

CREA 2017年3月号
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