Column：日本を遊ぼう！星野リゾートで地方の魅力再発見

氷でできたホテルや露天風呂を堪能！冬の「星野リゾート　トマム」へ

小野アムスデン道子

TRIP

2017.1.29

スノーモービルで手つかずの雪原を爆走

こんな風に雪原を駆け巡れるようになる。公道ではないので運転免許は不要。

今季から始まった“スノーモービルで行く雪上ツーリング”は、新雪の上をスノーモービルで爆走できるアクティビティ。近くの手つかずの冬山、狩振岳の山麓に出かけて行うというものだ。

左：プロテクターやヘルメットをつけて、まず練習。
右：雪原を爆走した後は思わず笑みがこぼれる。

胸や首にプロテクターをつけ、ヘルメットをかぶってスノーモービルの操作を習う。急ブレーキでの事故を防ぐためのストッパーを腕に巻いて、発進。初めてスノーモービルに乗るという人がほとんどだと思うが、ソリが安定しているので、運転はそんなに難しくはない。

スピードに慣れてきたところで、新雪の雪原を、風を切って一直線に爆走するのは、まさに快感！この“スノーモービルで行く雪上ツーリング”は9時から15時まで。

ランチ場所のパオの中では、シェフが待っていた。

ランチは、山奥に設置された大型テント「パオ」で。その中では薪ストーブが焚かれ、シェフが待っているのには驚かされる。シェフが目の前でサービスしてくれるドライエイジングのビーフをメインにしたランチコースも含まれているのだ。

左：前菜のバーニャカウダに続いて、新鮮な魚介を使ったアクアパッツァ。
右：メインは30日じっくり熟成させたドライエイジングビーフのグリルを塩や山わさびで。本格的な料理がこんな山奥で味わえるなんて、と驚くばかり。

スノーモービルで疾走した後に、野菜、魚介そして旨みが凝縮されたエイジングビーフと、なんと贅沢なお昼だろう。

冬山などものともしない雪上車とスノーモービル。

午後のライドの後には、最後にスキットル(蒸留酒用の水筒)に入れたウィスキーで乾杯も。充実感あふれるアクティビティは2名より催行が可能で一名25,000円。

同様にランチ込みで、雪上車で狩振岳の上に分け入って、完全なバージンスノーの上をスキーで滑走するガイド付きツアーもある。

北海道の大自然の中のスノーリゾートは、スキーやスノーボードで滑るのも素晴らしいが、滑らない楽しみもいっぱい詰まったワンダーランドなのだ。

星野リゾートトマム
所在地北海道勇払郡占冠村中トマム
電話番号 0167-58-1111
http://www.snowtomamu.jp/

小野アムスデン道子 (おのアムスデンみちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel