ストーリーを担う役をもらえたときの嬉しさ
――その後、さまざまな作品の現場を踏んでいくわけですが、心境の変化みたいなものはありましたか?
実在する役を演じる機会を頂いたときに、プレッシャーも感じるようになりました。今は自分のやり方のフォーマットみたいなものが何となくできてきたかなと思いますが、今でも難しいです。
――そんななかで、転機となった作品があれば教えてください。
いちばんは、初めて役名をもらった映画『麦子さんと』です。オーディションに受かったときの嬉しさは大きかったし、あまりのプレッシャーで現場では待ち時間に椅子に座ることもできませんでした。この作品の頃からストーリーを担う役ももらえるようになったと思います。
――TVドラマにも多数出演されていますが、そのなかで印象的な作品は?
深夜ドラマ「放課後グルーヴ」です。それまで参加した作品の中で出番も台詞も多く、撮影の合間に監督とたくさん相談したりして、いっぱいいっぱいでしたけれど、まだ10代だった自分にとってはとても刺激的で印象に残る現場でした。
2016.12.23(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
スタイリスト=檜垣健太郎(little friends)
ヘアメイク=佐々木 彩