寝具はNYの高級百貨店と共同開発
2016年12月1日、ユナイテッド航空の長距離国際線に新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」が導入された。それにともない、アメリカ本国から、エグゼクティブ・シェフで機内食企画・デザイン担当のジェリー・グリ氏が来日し、フードメニューの記者発表イベントと試食会が催された。
「ユナイテッド・ポラリス」は、ユナイテッド航空が1万2千時間以上かけて数百人に行った大規模なリサーチをもとにして開発されたビジネスクラス。寝具、アメニティはもとより、機内食のクオリティが飛躍的にグレードアップされたのだ。ロングフライトとなるアメリカへの旅がますます快適になった。2016年10月30日に就航した羽田からサンフランシスコまでの昼便にも既に導入されている。
乗客にとってもっとも優先されるのは睡眠というリサーチ結果をもとに、シートはもちろん、寝具も一新された。ニューヨークの老舗高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」と共同開発された寝具は、サイズの異なる2種類の枕、デュベ(布団)、軽やかな毛布。さらに、ひんやりとしたジェル入り枕が配され、クッションマットレスもリクエストすることができる。12時間を超えるフライトにはオリジナルのパジャマも提供される充実ぶり。
オリジナルデザインの新シートは、日本発着便には2017年中盤から順次導入予定。すべての座席から直接通路にでることができ、フルフラットにすると198センチのベッドになる。「Do Not Disturb」のサインを点灯させることができたり、食事と仕事を同時進行できる複数のテーブルや16インチの高解像度スクリーンがあったり、快適そのものだ。
また、世界4カ国の9空港で「ユナイテッド・ポラリス」専用ラウンジを開設する。アメリカの航空会社としては初めての試みで、スパのようなシャワー設備や、仮眠をとることができるプライベート・デイベッドなども完備される。
ユナイテッド航空の本社があるシカゴ・オヘア空港では既に新装オープン済で、2017年にはロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、ニューヨーク(ニューアーク)、ワシントン(ダレス)、香港、ロンドン(ヒースロー)、そして、成田も順次オープンする予定だ。
2016.12.29(木)
文・撮影=たかせ藍沙