自転車に乗ったまま
チェックインできるホテル
しまなみ海道の本州側の起点、尾道にあるサイクリストフレンドリーなホテルを基軸とした複合施設。
しまなみ海道の本州側の起点となる尾道にある、「ONOMICHI U2」(オノミチ ユーツー)は、サイクリストにとって便利なだけでなく、瀬戸内の魅力に触れられる複合施設。
1943年に竣工した海運倉庫の「県営上屋2号」を、耐震補強を施しリノベーション。「ホテルサイクル」はゲストオンリーだが、かつての倉庫の造りを生かした仕切りのない広大な空間に、レストランやベーカリー、ライフスタイルショップ、自転車のプロショップなどが入っている。
「ONOMICHI U2」内にある「ホテルサイクル」館内。尾道にまつわる建材を使用。
内装に使われている建材は鉄・石・木が中心。これは、造船業の街であることから“鉄”、周囲に岩山が多く、かつては石工職人も働いていたという言い伝えから“石”など、シャープなデザインの中にも尾道らしさが込められているのだ。
自転車に乗ったままチェックインができるレセプション。
この「ONOMICHI U2」の主軸となっているのが、「ホテルサイクル」。その名のとおり、導線や装備、スロープなど、サイクリストの利便性を考慮したホテルだ。自転車に乗ったままチェックインができ、ベッドから壁にかけた自分の愛車を眺めながら眠りにつく……。自転車好きにとっては夢のような時間が過ごせる。
壁のハンガーに愛車をかけて、ベッドから眺めるのもオツ。
アメニティが充実し、機能性に富んだバスルーム。
機能性を重視した、ダーク系の色調の客室は全28室。アクセントのように、デニム素材のルームウエアや備後絣のスツールなどが用意され、シックなデザインにも尾道らしさをひとさじ加えてある。
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- 文・撮影=古関千恵子
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