「美しい眺め」というイタリア語を冠したホテル
正面に向島、左に百島、その背後にいくつもの島影が折り重なる、瀬戸内の多島美を、愛でるためのリゾートホテル。
ロビーから海辺の邸宅風のラウンジを抜けると、海へと突き出したような水盤がのび、パノラミックな眺めが広がる。大きな空と穏やかな海、緑の島々、そんな美しい瀬戸内の風景の只中に飛び込む、印象深いファーストコンタクト。
滞在中は露天温泉やレストラン、ラウンジ、客室から、瀬戸内の眺めをたっぷり満喫できる。ちなみにリゾート名の“べラビスタ”とはイタリア語で“美しい眺め”。まさに、そのとおり!
44のゲストルームはすべて瀬戸内のオーシャンビュー。広さ50平方メートル以上のゆったりとした間取りで、ナチュラルカラーのインテリアが落ち着く。
シモンズ社の寝心地バツグンのベッドの上には、地元福山市のカイハラデニムを使用したべラビスタオリジナルのテディベアがちょこんと待っている(お土産に持ち帰りOK)。カイハラデニムは館内着やクッションにも使用され、肌に触れた感触も心地いい。ちなみにアメニティはブルガリとスイス・パーフェクションだ。
シグネチャールームは「ザ・べラビスタ」。5階にあり、展望風呂からは遮るもののない瀬戸内の眺めが広がる。地元名産の季節の柑橘を湯に浮かべ、さわやかな香りに包まれながら望む壮大なサンセット。海も島々も茜色に染める光景は、深く記憶に刻まれるはずだ。
2016.12.21(水)
文・撮影=古関千恵子