vol.30_BENEFIQUE
温めることが美肌への近道!
グッと響いた新生ベネフィーク
今年もあと1カ月ほどで終わり。スキンケア界を振り返ってみると新しい考え方の製品が続々と登場し、ブランドが目指す肌がより明確に見えてきた感じ。そんな中で吉田がピピッときたのが資生堂のベネフィーク。新たに打ち出した「ひとをあたためて、美しくする」という提案に共感し、℃美容にますます興味が。今回は新生ベネフィークの生みの親でもある資生堂ジャパン ベネフィーク室 アソシエイトマーケティングディレクターの益井澄子さんをお迎えし、℃美容に迫りたいと思う。
「ベネフィークの出発点は1972年、資生堂創設100周年を記念して誕生しました。96年に中医学発想の化粧品に生まれ変わり、化粧品専門店専用ブランドとしてリデビュー。そして2014年、資生堂が長年取り組む肌温研究を基にリノベーションを果たし、℃美容を採用した『ベネフィーク BM』ラインが発売に。2015年には母娘の肌に着目した10代向けの『AC』、大人世代向けの『IM』の2つのラインが加わり、メーキャップやボディーケア、ヘアケア、美容食品と幅広く展開。女性に一生寄り添う“総合美容ライフブランド”として進化を続けています」(益井さん)
ベネフィークのベーシックを担う℃美容。その目的は毎日のケアで「温・冷・温」のサーマルギャップ(肌温の変化)を与えて肌の状態を整え、美容成分(2つの独自複合成分を配合)を引き込み、なめらかな肌へ導くというもの。温まることで血流が良くなり、肌機能や免疫力の向上にも。
「これまでの肌温研究から、美容成分の浸透が約3倍に高まることがわかっています」(益井さん)
キーとなるのが肌を温めながらメイク汚れをしっかり落とすホットクレンジング、みずみずしい潤いで満たすローション、なめらかでハリと透明感のある肌を保つエマルジョン&クリーム。
「夏は汗をかいて水分不足になり、血流が低下しがち。サーマルギャップが必要なのでホットクレンジングは夏の方が温かく感じられるようになっています。ローションはひんやりとしたⅠをおすすめ。一方、冬は全体的にめぐりを良くして温かさを逃がさないケアが重要。ローションのII・III、エマルジョンのIIはコクのある感触で丁寧になじませることでマッサージ的なサーマルギャップが味わえる設計に」(益井さん)
そこまでこだわっていたとは!! ベネフィークのケアって肌も気分もほっこりほぐれてリラックス感が違う。効果もだけど心地よさもラインで使う意味がよーくわかる。
「肌で知覚するのがベネフィークの℃美容ですから。実際に肌で体感していただくために短時間で受けられるエステティックを導入しているお店も。カウンセリングとエステで実感して納得した上で商品をご購入いただく。これも専門店専用ブランドの細やかさだと思います」(益井さん)
美顔器でお馴染みのRefaとのコラボから生まれたエステメニューも注目。私は℃美容コースを受けてみたけれど、わずか15分で見た目にも肌が明るくすっきりして調子がイイ。温めるとか冷やすって美容的にもヘルスケア的にも鉄板なのだと実感したものだ。その効果を最先端の科学で解明してきた資生堂。新たに明らかになったのが……。
2016.12.06(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一