Magnificent View #1151
ディオクレティアヌス宮殿(クロアチア)
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
クロアチアの美しき古都、スプリト。アドリア海を望むこの街に、3世紀末から4世紀初頭にかけて、ディオクレティアヌス宮殿は築かれた。
この宮殿きっての見どころとなっているのが、南側にある「地下宮殿」と呼ばれる広大な地下スペース。地下といっても、地面を掘って作られたのではない。もともとは1階部分だった場所が、長年の地盤沈下により地下になってしまったのだ。
ディオクレティアヌス宮殿はローマ帝国滅亡後に廃墟となったが、7世紀になって人が住み着き、解体や増改築が繰り返されてきた。そのため、建物のほとんどが建築当時とは様変わりしているものの、この地下スペースだけは古代ローマのまま。
その理由は、中世、ここがゴミ捨て場として利用されていたことにある。いっぱいになったゴミが支えとなり崩壊を免れたこと、人が入ることもなく破壊されなかったことが、功をなしたのだそう。
文=芹澤和美
