カナダ第2位にランクインしたレストランへ
夜の自由時間に予約したのは「ブカ」というモダンイタリアンのレストラン。カナダのレストランランキングで第2位に名を連ねていた。トロントにレストラン2店舗とバーが1店舗あるが、レストランのうちの1軒「ブカ・オステリア&バー」が滞在ホテルから徒歩5分ほどの場所にあった。朝、ホテルを出るときに、コンシェルジュに予約してもらったのだった。
人気店に当日に予約しようというのだから、コンシェルジュも自信なげにお店に電話してくれた。すると、ラッキーなことに、カウンター席に空きがあるという。さらに、カウンターならではの「テイスティングメニュー」をいただけるという。テイスティングメニーは、少しずつ様々な種類のお料理を試すことができるセットメニューだ。「むしろ、それをいただきたい!」と、予約してもらったのだった。
お店はビルの1階にあるものの、表通りから離れているので少し分かりづらい。入り口を入るとバースペースがあり、その奥にテーブル席、更に奥に進むとキッチンの前にカウンターがあった。6席のカウンターには先客が4人、イスをひとつ空けて、端に私が座った。
目の前ではシェフたちがテキパキと緊張感をもって働いている。カウンターで食事ができるのはこちらの店舗だけだという。なんという特等席!
テイスティングメニューは全部で14品。ドルチェだけでも3種類というコースだ。しかも、ウェイターを通さず、シェフが直接説明してくれるし、目の前でシェフ自らが仕上げをしてくれるお皿もいくつか。
右:日本の焼きとり店を思い出させる一品。串に刺されているのはタコだ。
アミューズは一口サイズで、ウニとボッタルガ(からすみの一種)のフリット、黒トリュフとタレッジョチーズの小さなピザ、小ぶりの牡蠣に白身魚の刺身を載せて柑橘系の香りをつけた3品。これはメインも期待できそう!
カウンターの4人グループは、シンガポール人の医師と奥様、カナダ人の銀行家と奥様のお友達ご夫婦というグループ。あまりに料理が美味しくて、「どれが美味しかった?」などと話すうちに、話しづらいからと、間に空いていた1席に私が移動することに(笑)。地元でも評判のお店で、初めてきたからテイスティングメニューにしたのだとか。
お料理はその後、レインボウトラウトのカルパッチョや、日本のミニ七厘にも似たミニ竈で温めながらいただくタコの串焼き、パスタの代わりにイカを使ったシーフードのラビオリ、韓国料理で使うような石焼きのボウルで目の前で仕上げてくれるアサリのトマトスープなど、器も盛りつけも楽しくて、スペースの都合で写真を全部お見せできないのが残念!
ホテルの近くにこんなに素敵なお店があって、すこぶるラッキーな夜となった。
Buca Osteria & Bar(ブカ・オステリア&バー)
所在地 53 Scollard Street, Toronto, Ontario M5R 0A1
電話番号 416-962-2822
http://www.buca.ca/
【取材協力】
オンタリオ州農水省
http://www.investinontario.com/food
たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航140回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、中国版出版! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』好評につき、こちらも中国版出版制作中! 『ファーストクラスで世界一周(仮題)』2017年春刊行予定。
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha
「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」Facebook
https://www.facebook.com/WRT.by.FirstClassFlight
カナダ・オンタリオ州ごちそう紀行
2016.10.29(土)
文・撮影=たかせ藍沙
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