早見優のあの名曲が生まれ変わった!

早見優は、中森明菜、小泉今日子、松本伊代、堀ちえみといった逸材と同年にデビューした“花の82年組”。

 ハワイ出身の日本人著名スターといえば、何をおいても早見優であろう。

 彼女のプロフィールを閲すると、1966年、熱海に生を享け、3歳から7歳までグアムで育ち、7歳から14歳までハワイで暮らすとある。生まれながらにしてどれだけリゾート生活を満喫しているというのか!

 ひがみ根性は置いといて、早見優の代表曲といえば「夏色のナンシー」。三浦徳子作詞、筒美京平作曲によるエヴァーグリーンな名曲である。

早見優は、自身が出演するコカ・コーラのCMソングに起用されたこの曲を引っ提げ、1983年の紅白歌合戦に初出場を果たした。

 この曲には、ごく個人的な思い出がまとわりついている。筆者が中学3年生の時の話だ。

 夏休みが明けると、一人、教室に同級生の姿が見えなくなった。風の噂では、シンナー遊びで補導されたとのことだった。それを耳にした我々は、誰ともなく「夏色のシンナー」という替え歌を編み出し、大声で無邪気に歌い出した。

♪ 濃いかな~ Yes! 濃いじゃな~い Yes! 濃いかな~ Yes! 濃いじゃな~い Yes!
♪ 去年とは 歯の数が 変わってる~

 すみません。四十路半ばを迎えた今では心から反省しています。ちなみにその同級生は、それっきり登校してくることはありませんでしたが。♪ 夏色のシ~ンナ~

 ハワイから日本に上陸したタレントといえば、あの女性も忘れてはなるまい。

2016.07.05(火)
文・撮影=ヤング
写真=文藝春秋