新鮮で奥深い旅館スタイルを東京から発信

日本各地で選り抜いた上質のもので宿泊者をもてなす「お茶の間ラウンジ」。

 星のや東京が提案する新しい旅館の滞在スタイルのなかで、中心となるのが「お茶の間ラウンジ」の存在。これは各階に設けられた宿泊客専用のラウンジで、ここでは季節や時間に合わせ、滞在を豊かにする多彩なものが提供される。コンセプトは「日本の佳いもので団らんを」。宿泊者は24時間、自由にラウンジを利用できるうえ、コンシェルジュの役目も果たすスタッフのもてなしに和むことも。旅館の親しみとプライベート感が融合する画期的なラウンジは、滞在の日々を忘れがたくすることだろう。

左:チェックイン時間から夕方にかけては、こだわりのお茶やお菓子をサービス。
右:スタッフと語らいながらのお茶のひとときも、日本旅館の味わいのひとつ。
左:ラウンジの食器類は、若手作家の作品なども多い。
右:17時からは食事前のお酒を。月替わりの銘酒を、木村硝子店のグラスで。

 また、斬新な滞在着は非日常の愉しみを広げてくれる。オリジナルの滞在着はジャージー素材の着物となり、街着としても利用できる。美しく、着ごこちのよい着物で歩く東京の街は、いつもとは違った表情を見せてくれるはずだ。

左:滞在着はオールシーズン仕様。江戸情緒あふれる周辺エリアには着物が似合う。
右:滞在着に合わせ、履きごこち良く、モダンな草履型ビーチサンダルも用意。
小さなライブラリーは良書の品揃えで人気の書店「かもめブックス」によるセレクト。

2016.07.20(水)
文=上保雅美
撮影=佐藤亘