早起きして朝市とマーケットを巡る

日差しが強くなる前に開かれる朝市は、ヤンゴン市民の買い物タイム。朝食を出す屋台も並ぶ。

 日中は日差しが強いヤンゴン。庶民がいっせいに買出しに出かけるのが朝市だ。7時台には、野菜や果物、雑貨を売る店や、ミシン一台で営む修理店などの露店が並び賑わう。ロンジーを纏った人たちが行き交うなか、さとうきびジュースのスタンドで喉を潤しながら散策するのも楽しい。

新鮮な野菜や果物を売る朝市。いちごのパッケージが可愛らしい。

 「ボージョー・アウンサン・マーケット」は、屋根付きで買い物もしやすいヤンゴン最大のマーケット。イギリス植民地時代からあるクラシカルな建物をそのまま利用した建物のなかに、生地店や仕立て屋、宝石店に漆器店などがずらりと並んでいる。クレジットカードが使える店も多く、観光地としても知られているが、ローカルの姿も多い。

宝石店に仕立て屋。値札の付いていない店も多く、交渉が必要だが、思ったよりもスムーズに買い物ができる。

 朝市やマーケットに必ずあるのが、「タナカー」を売る店。ミャンマーでは、女性が頬に黄色い粉を塗っているのをよく見かけるが、その正体は、タナカーという木を石のすずりで少々の水とともにすり下ろしたもの。頬や身体に塗ると、涼しさを感じる上にUVカット効果もあるという優れもので、その起源は王朝時代に遡るという。

左:子どもたちの頬にも、黄色のタナカー。
右:タナカーの原木。品質によって、値段はピンきり。

 マーケットがある市の中心地にもパゴダがある。高層ビルを背景に立つ「スーレー・パゴダ」は、買い物帰りに立ち寄れる、都心のパゴダ。頬にタナカーを塗りロンジーを着た市民で、一日中賑わっている。

高さ48メートルのスマートなスーレー・パゴダ。ダウンタウンにありアクセスしやすく、ここも人気の観光地。

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2016.03.25(金)
文・撮影=芹澤和美