沖縄の地ビールが味わえる「CLIFF GARO BREWING」
夕食は沖縄市のブリュワリー「CLIFF GARO BREWING」内のレストランで。ガラス越しに見える醸造所の500リットルタンクでは、月5~6回程度ビールを仕込んでいる。
代表の宮城クリフさんが話す。
「ビールは1回の仕込みで麦芽100キロ~200キロ程使います。そこから出た麦芽のかすを北中城村の農場で堆肥として使ってもらっています。そこで栽培されたトマトなどはここのレストランで使っています。麦芽が入っていた袋をバッグに作り直して販売もしています。コンセプトは地球にやさしい、ということと、ローカルとつながるということ。コロナで家飲み需要が高まったときにはオリジナルのグラウラー(生ビール運搬用のボトルのこと)を作って、ビールの量り売りも行いました」
レストランでは柑橘系に似た香りを感じるシトラのホップのみを使ったペールエール「CITRA FRANKY」ほか、8タップのビールを楽しめたほか、県産マグロのフィッシュ&チップスなど、沖縄の食材にこだわったビールと相性抜群の料理を味わうことができた。
この日は中部の北中城村に沖縄初のリゾートホテルの建物を保存したホテル「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」に宿泊した。東シナ海と太平洋を見下ろす丘の上に建つこのホテルは、本土復帰直前の1972年1月に開業した沖縄ヒルトンホテルが前身。ホテルの再生にあたっては、その歴史的価値を鑑みて、建て直しではなく、より工費のかかる改修のかたちを取った。ホテル内には沖縄ヒルトン時代からの写真や、マッチなどのアメニティが展示されたコーナーもあり、県内で最も格式の高いディスコとして知られた「DEN」の写真など、1970年代のウキウキした熱気を感じることができる。
2021年10月のリブランドオープン後は、ノンケミカルを徹底し、清掃時に独自のEM発酵液を使用。リネンの洗濯にも発酵液と石鹼を使用している。経営母体のEM研究機構は、微生物の技術の会社で、微生物を有機農業、畜産、健康、建築に生かしている。ホテルの大浴場には発酵液を入れた浴槽もあり、薄く濁った湯からは、甘酒のようなほんのり甘い香りが感じられた。
料理も健康志向で白砂糖を使わず、調味料は無添加物。近くの農場で採れる平飼いの鶏卵を使用している。朝食のバイキングも健康的な食材ばかりで一日の良いスタートを始めることができた。
「ホテルのコンセプトは〝非日常“ではなく、〝半日常”。ここで体験したことを日常の暮らしに持って帰っていただきたいという思いです」(副総支配人の前川幸輝さん)
