疾走する馬の上での妙技は圧巻! 競馬関係者も集う「勝運の聖地」

◆藤森神社(京都市伏見区)

 「勝運と馬の神社」として名高い、競馬関係者やファンにとっての聖地。毎年5月5日の藤森祭で奉納される「駈馬(かけうま)神事」は圧巻で、疾走する馬の背で逆立ちや逆乗り、藤下がり、一字書きなど、勇壮な妙技が次々と披露されます。

 この神事は奈良時代、早良親王が征討将軍の勅を受け、藤森神社で祈誓出陣したことに由来し、1200年以上続く馬術奉納の伝統として受け継がれています。境内には馬の銅像や絵馬が数多く奉納され、中央競馬・地方競馬を問わず、騎手や調教師、馬主、そして競馬ファンが必勝祈願に訪れます。

 また、菖蒲(勝負)の節句発祥の地とされ、勝運向上のご利益でも知られています。『日本書紀』の撰者・舎人親王を祀ることから、学業を司る神社としても篤く信仰され、文武両道を志す人々に人気の神社です。

藤森神社

京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609
https://fujinomorijinjya.or.jp/

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