2026年の干支は、行動力や前進を象徴するとされる「午(うま)」。日本には、年の始まりに干支と縁のある神社を訪れ、無事息災や飛躍を願う風習があります。
そこで数多くの神社が鎮座する京都のなかでも、特に「馬と縁の深い神社」を厳選。時代を超えて尊敬を集める5社をご紹介します。
歴史を動かした流鏑馬の舞台、方角の災いを除く「方除の大社」
◆城南宮(京都市伏見区)
平安遷都(794年)の際、都の南に都と国土の守護を願い創建された神社。
平安時代後期には、白河上皇や鳥羽上皇がこの地に壮大な離宮を造営し、城南祭では流鏑馬(やぶさめ)や競馬(くらべうま)が盛大に行われました。これらは貴族の雅な遊興であると同時に、武士たちが武芸を鍛錬し披露する重要な舞台でもありました。
特筆すべきは、承久の乱(1221年)の発端となった出来事です。後鳥羽上皇が「城南流鏑馬の武者揃え」と称して諸国の武士を集め、鎌倉幕府打倒のために挙兵したことは、城南宮と馬・武芸との深い結びつきを今に伝えています。
現在は、方除・厄除・交通安全のご利益があるとして広く信仰され、引っ越しや工事安全、旅行、車のお祓いなどで方除のご利益を授かりに全国から参拝者が訪れ「方除の大社」と仰がれています。
境内の神苑「楽水苑」は、しだれ梅や椿、藤など四季折々の花々が美しく、「源氏物語 花の庭」としても親しまれています。
城南宮
京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
https://www.jonangu.com/










