長く取り組んできた不妊治療に一区切りつけ、これからは仕事で頑張ろうと思っていた矢先に、新型コロナウイルスのパンデミックが発生したことです。派遣切りにも遭って、「これまで、自分の力だけではどうしようもないことに、すべてを委ねていたのではないか」と気がついたのが、大きな転機になりました。

 私にとっては、不妊治療も、コロナ禍での派遣切りも、自分の力だけではどうしようもないことだと、気がつきました。それなら、自分の力で変えられることは何だろう、と考えてみたところ、「やせたい」という強い想いが湧き出てきたんです。

 それまでのダイエットは、「誰かにやせた方がいいと言われた」、「久しぶりに会った友人に太ったと思われたくない」など、人の目を気にしてのダイエットでした。40歳を目前に、子どももいない、仕事もないという「何もない自分」を再認識した時に、この鬱々とした気持ちを晴れやかにするために、他人軸ではなく自分軸でダイエットをすべきではないか、と考えるようになりました。

25㎏減のダイエット、成功の秘訣は…?

――人生最後のダイエットが成功した最大の秘訣は、「自分と向き合う」「自分のために」ということだったのですね。

 そう思います。ですから、最初に「今回は、私自身が自分のメンタルコーチにも、パーソナルトレーナーにも、管理栄養士にもなる」と決めました。食事も運動も、気持ちが折れそうになった時のケアも、全部自分で担う。自分をクライアントだと思って、弱音を吐いたらどう励ますだろう、運動がつらいと言われたらどう続けさせるだろう、と考えるようにしたのです。そうやって自分に寄り添う視点が持てるようになると、自分のことをきちんと考えられるようになりました。

 今までは、ダイエットに挫折するたびに自分を責めて終わっていましたが、「続けるにはどうしたらいいだろう」と考えると、意外にヒントが見つかりました。「自分で自分をケア、サポートしてモチベーションを保つ」という視点を持てたことは、ダイエット成功の大きな理由だったと思っています。

――目からうろこです。どなたかにアドバイスを受けたのですか?

 いいえ、完全な自己流です。当時はダイエットについてはYouTubeを少し見る程度で、誰かに相談したわけでもありません。でも、「どうすれば挫折しないダイエットができるのか」を自分の頭で真剣に考え続けて、この方法にたどり着きました。今振り返ると、この「考える」という時間が、実はすごく大切だったと思います。

 コロナ禍で「ステイホーム」と言われ、外に出られず、誰にも会えない日々。私にとって“誰かの目を気にしなくていい期間”でした。自分と夫と猫だけの世界で、はじめて雑音に惑わされずに、自分の声をじっくり聞くことができた。その静けさの中で「私は本当はどうなりたいの?」と向き合ったことで、“正しい方法”は外側ではなく、自分の中にあるのだ、ということに気がつけました。これが結果的にいちばんの財産になった気がします。

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